アメリカ南部ルイジアナ州ニューオーリンズでは、秋の街を華やかに染める恒例イベント「Krewe of Boo（クルー・オブ・ブー）」が、歴史的中心部フレンチ・クォーター地区を舞台に2025年10月25日（土）に開催される。

マルディグラの街として知られるニューオーリンズらしく、伝統のパレード文化とハロウィンのスピリットを融合させたこのイベントは、全米でも屈指のハロウィンフェスティバルとして人気を集めている。

ゾンビが駆け抜ける「ゾンビラン」からスタート
祭典は朝9時、「ゾンビラン（Zombie Run）」で幕を開ける。舞台となるのは倉庫街ウェアハウス・ディストリクト。約3キロのコースを防護服やガスマスク、ゾンビメイクに身を包んだ参加者が駆け抜ける。追いかけてくるのは、地元のローラーダービーチーム「Big Easy Roller Derby」の選手たちで、ゾンビ役として参加者を追走し、スリル満点のレースを盛り上げてくれる。仮装もユーモアも満点の“走るハロウィンショー”は見ているだけでも楽しい体験。

夜にはカラフルなパレードがフレンチ・クォーターを行進
夕方からはイベントのメイン「Krewe of Boo Parade」がスタート。巨大な張り子人形を飾ったフロート（山車）がフレンチ・クォーターを練り歩き、観客にキャンディやビーズ、ブードゥー人形を投げて配る光景は、まさにニューオーリンズの象徴的な風景。地元の子どもたちから観光客まで、多くの人々が仮装で参加し、街全体がハロウィンムード一色に染まる景色は圧巻。その幻想的な夜は、音楽と笑顔、そしてクリエイティブな仮装が織りなす“ニューオーリンズ流ハロウィン”の真髄だ。

この「クルー・オブ・ブー」は、トム・クルーズ主演映画『ジャック・リーチャー：ネバー・ゴー・バック（2016）』のロケ地としても知られている。パレードルートには、ラファイエット広場や旧米国税関、フロップストップ・ダイナー、そして夜の賑わいで有名なバーボン・ストリートなど、ニューオーリンズを代表する名所が点在。映画の聖地巡礼をしながら映画と同じ風景を実際に歩けば、まるで映画のワンシーンに迷い込んだような気分が味わえる。

Krewe of Boo（クルー・オブ・ブー）
開催日：2025年10月25日（土）
開催地：ルイジアナ州ニューオーリンズ・フレンチクォーター地区
主なプログラム：ゾンビラン（9:00〜）／ハロウィンパレード（夕方〜）
公式サイト：https://www.kreweofboo.com/halloweenparade