- 2024.12.04
イギリスの人気児童文学作家ジーン・ウィリス氏による少年と動物とのふれあいを描く心温まる児童文学『森に帰らなかったカラス』(発刊:徳間書店)が2024年10月25日に発売された。
<あらすじ>
1957年、ロンドン郊外の町テディントン。11歳の少年ミックは、近所の森でケガをしたニシコクマルガラスのヒナを見つけた。ミックや両親がけがを手当てし面倒をみるうち、ヒナはすっかりミックになつき、近所の人気者になる。ところがある日…?
この作品のもうひとつのテーマは、喪失をのりこえること。第二次世界大戦で大切な仲間や家族を失った大人たちの姿が少年ミックのニシコクマルガラスとの物語に重ねて描かれている。
『森に帰らなかったカラス』は、ロンドン動物園で長いあいだ主任飼育員をつとめたミック・カーマン氏の少年時代の実話に基づく物語。カーマン氏が作者の近所に住んでいた縁で、この作品が生まれた。物語に登場する駅やカーマン氏の家だった建物、通りなどは、今でもロンドン郊外のテディントンの町にその姿を残している。
本書は、イギリスで絵本や長編を含め300以上の作品を手がけるベテラン児童文学作家ジーン・ウィリス氏の新作。イギリス児童文学界でのウィリスへの信頼は大きく、近年はA.A.ミルンの詩に基づいた創作『くまのプーさんといっしょ』(文化出版局)なども手掛けている。
『森に帰らなかったカラス』
[作 者] ジーン・ウィリス
[翻 訳] 山﨑美紀
[定 価] 1760円(税込)
[発売日] 2024年10月25日
[判型/ページ数] B6・304ページ
[発 行] 徳間書店
[商品ページ] 徳間書店 https://www.tokuma.jp/book/b653971.html
amazonで購入はこちらから:https://amzn.to/4flsPkM