ドイツの世界遺産、ケルン大聖堂の入場料が7月から有料に
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2026年07月28日公開

エリア:ヨーロッパ  > ドイツ  > ケルン / ジャンル:名所旧跡・観光施設 , 

ドイツ観光局によると、ドイツを代表する世界遺産のひとつでケルンのシンボルとして知られる「ケルン大聖堂」は、2026年7月1日、観光目的の入場を有料化した。礼拝への参加はこれまで通り無料で入場できる。

ケルン大聖堂は1248年8月15日、コンラート・フォン・ホッホシュタイデン大司教により着工された。フランスのアミアン大聖堂やパリのサント・シャペルを手本にしたゴシック建築で、着工から完成まで実に600年以上を要し、1880年に完成。完成当時は高さ157mを超える双塔を備え、世界一高い建造物であった。1996年にユネスコの世界遺産に登録され、現在は年間約600万人が訪れる。

大聖堂内には、1164年に神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世からケルン大司教ライナルト・フォン・ダッセル氏に贈られた東方三博士の聖遺物を納める黄金の聖堂「ドライケーニゲンシュライン」が安置されており、中世ヨーロッパ最大級の金工品として知られる。第二次世界大戦では爆弾や焼夷弾を受け、身廊や側廊の天井の多くが崩落する被害を受けたが、貴重なステンドグラスや美術品は事前に疎開させていたため大きな損失を免れた。戦後は1948年までに内陣と翼廊、1956年までに身廊の修復を終え、現在も外壁の石材や歴史的な窓の保存修復作業が続けられている。

こうした壮大な建造物の維持・修復には多額の費用がかかる。近年の人件費・資材費の高騰により大聖堂の維持費は増加を続けており、2026年の運営予算は約1,600万ユーロ、1日あたりに換算すると約4万4,000ユーロに上るとされる。将来にわたって大聖堂の輝きを保ち、日常の運営を継続的に確保するため、大聖堂参事会は2026年3月5日の記者会見で入場料導入の方針を示し、6月2日の記者会見で価格や運用の詳細を説明した。

入場料は大人12ユーロで、14歳以上の生徒・学生や研修生などは6ユーロの割引料金となる。13歳以下の子ども、重度障害者とその同伴者1名、支援団体「ツェントラル・ドムバウフェライン」の会員は無料で入場できる。礼拝への参加や個人の祈り、聖母マリア像へのろうそくの奉献も引き続き無料で、礼拝時間外も北トランセプトは祈りのために開放される。公現祭巡礼期間や「開かれた教会の夜」、5月1日、10月3日など特定の日には無料開放日も設けられている。
チケットは2026年6月15日から公式サイトのオンラインチケットポータルで購入できるほか、大聖堂前のロンカリ広場2番地にある窓口でも購入できる。
チケット購入:公式サイトオンラインポータル(https://tickets.koelner-dom.de/en)または現地チケット窓口(ロンカリ広場2)

ケルン大聖堂公式サイト:https://www.koelner-dom.de/

Cologne Tourist Board
https://www.cologne-tourism.com/arts-culture/sights/detail/cologne-cathedral

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© KölnTourismus GmbH, Axel Schulten
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