- 2016.12.06
ブリュッセルの街を歩いているとよく見かけるカリコル(つぶ貝の煮込みスープ)の屋台。世界のほかの都市ではフードトラック・ブームが台頭しているけれど、ここでは特にそんな流行を追うこともなく、今も昔もマイペース。それは食文化に限らず、ライフスタイル全体に言えることなのかもしれません。移動は徒歩かトラム、自転車が主流。華やかさもトレンディーさもあまりないけれど、素朴な喜びの価値を教えてくれるブリュッセルの最新スポットをご紹介します。
ゆったりアート
芸術心溢れる日は、“芸術の丘”ことモン・デザール地区でアート巡り。美術館や博物館、文化施設が集まるこのエリア。ベルギーを訪れたら見逃せない「マグリット美術館(Musée Magritte)」は、次に向かいたい芸術文化会館「パレ・デ・ボザール(Palais des Beaux Arts)」からも歩いてすぐだから、シュールなボーラーハット型のペンダントランプやパイプモチーフのお皿セットが並ぶミュージアムショップをしっかりチェックする時間もできるわけです。1930年代に造られた存在感ある工業用ビルの中に生まれた近代アートセンター「ウィールス(Wiels)」を訪れるなら、カフェ内にあるカッパー製の大きなバーカウンターで午後の一服を満喫しましょう。
ゆったり“ブロル”
ブロル(brol)とはベルギーのスラングで、雑多な古物・骨董品を指す言葉。そんな言葉があるぐらいだから、当然、掘り出し物探しもこの街が得意とするところ。週末ならまずは多くのディーラーが集まるサブロン広場のアンティーク市、平日なら「アンティーク・センター(Sablon Antiques Center)」 でスタート。デルフト陶器から伝統的なスペキュラース用のクッキー型まで、いろんなものが見つかるはず。お決まりコースとなっているショコラティエ「ピエール・マルコリーニ(Pierre Marcolini)」に立ち寄ったら、次はジュ・ド・バル広場の蚤の市をパトロール。コミック本からアトミウムのミニチュア、レトロなおもちゃといったものがずらりと並びます。
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