オーストリアのザルツブルクの最初のビール醸造所は、14世紀末に設立された。最も古い伝統的な醸造所が二つあり、現在でも営業を続けている。一つは「シュティーグルブロイ醸造所」で、もう一つは400年を迎える「アウグスティーナブロイ醸造所」である。

アウグスティーナブロイ醸造所は、アウグスティン派修道院の僧侶によって設立され、その歴史は1621年に遡る。様々な困難を乗り越えて400年の歴史が息づいているのだが、大司教の時代にはビールを醸造するための厳しい規制があったり、1860年にはザルツブルクの市と州に75の醸造所があったものが第１次世界大戦と第２次世界大戦の戦時中にビール産業は急激に減少したり、現在では市内とその周辺に11の醸造所が残っているだけである。新型コロナウイルス感染症の影響を受けて閉所していたが、今年5月19日より営業を再開している。

アウグスティーナブロイ醸造所のビールは、今日まで古いレシピを忠実に再現し、主に手作業で醸造され、純度法は厳格な基準に従い添加物なしで醸造されている。ここはオーストリアで一番大きいビアホールがあるが、マロニエの木の下で多くのザルツブルクの人々が愛する場所として訪れている。

アウグスティーナブロイ（Augustiner bräu）
住　所：　Lindhofstraße 7, 5020 Salzburg, Austria
営　業：　午後3時〜午後11時（月〜金）、午後2時30分〜午後11時（土日祝）※ クリスマス・クリスマスイブと新年と大晦日は休み
ツアー：　10人〜30人のグループには醸造所ガイドツアーあり。お土産付きで一人19.90ユーロ（要予約）
公式サイト： https://www.augustinerbier.at/home.html

参照：ザルツブルク市観光局ニュース9月号 Tourismus Salzburg GmbH