日本でも人気の高い絵本『ピーターラビットのおはなし』が2022年に出版120周年を迎えるにあたり、アニバーサリーイヤーが2021年9月4日よりスタートした。これから約2年間にわたり、記念イベントや記念商品を展開しながら、ピーターラビットの120回目の誕生日を盛大に祝う。ちなみに9月4日は、ピーターラビットが作者ビアトリクス・ポターによってはじめて絵手紙として描かれた日。

今回のアニバーサリーイヤーの一環として、『出版120周年 ピーターラビット展』の開催が決定した。この展覧会の見所は、『ピーターラビットのおはなし』誕生から今日までの歩みを紹介し、『ピーターラビットのおはなし』の彩色原画全点と、その原点となった「ノエル少年への絵手紙」を日本で初めて一堂に展示。また、ピーターラビット以前に描かれた本邦初公開のうさぎのスケッチやイラストレーション、私家版や草稿本、原画、関連アイテムなど約170点を紹介する。初出版から120周年を迎えるメモリアルイヤーに、“やんちゃなうさぎ”の誕生日を祝うパーティーのような楽しい展示を演出する。

『出版120周年　ピーターラビット展』　開催概要
会　期：　2022年3月26日(土)～6月19日(日)
休館日：　毎週月曜日　※ただし、5月2日(月)は開館
会　場：　世田谷美術館(東京都世田谷区砧公園1-2)
URL  ：　展覧会公式サイト　 https://peter120.exhibit.jp
　　　　　美術館ホームページ https://www.setagayaartmuseum.or.jp/
巡回情報：　2022年7月2日(土)～9月4日(日) 大阪　あべのハルカス美術館
　　　　　　2022年9月15日(木)～11月6日(日) 静岡　静岡市美術館

イギリスの絵本作家、ビアトリクス・ポターは1866年7月、ロンドンで生まれ。『ピーターラビットのおはなし』は、1893年に知人の病気の息子、ノエル少年に送った「絵手紙」から誕生した物語であった。1901年、自身で『ピーターラビットのおはなし』の私家版を出版。1902年には絵に色を付けてフレデリック・ウォーン社から出版され、最終的には24冊の絵本を世に送り出す。ロンドンから自然豊かな湖水地方に拠点を移し、晩年は牧羊と自然保護活動に力を注いでいた。彼女が実際に暮らし、絵本にも描かれたヒルトップ農場は、ナショナル・トラストにより今も当時のままの姿で保存されており、世界中からピーターラビットを愛する多くのファンが訪れている。絵本シリーズは世界110ヶ国35ヶ国語で発行され、累計発行部数2億5000万部以上の世界的ベストセラーとなっている。

ソニー・クリエイティブプロダクツのプレスリリース（2021年9月3日）参照
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