オーストリアの首都ウィーンから東に車で1時間ほど行くと、交響曲の父と称される作曲家フランツ・ヨーゼフ・ハイドン縁の町アイゼンシュタットがある。この町のランドマークは、ハプスブルク時代にこの地域を統治していたエスターハージー家の居城、バロック様式建造物のエスターハージー宮殿がある。ハイドンは40年以上にわたり、エスターハージー侯爵家の楽長として働き、数多くの作品を作曲している。

エスターハージー宮殿では、音楽楽長として活動したハイドンが自ら考案したハイドンホールと侯爵家のプライベートコレクションを見学できる。宮殿の歴史と侯爵家の生活様式、侯爵家とハイドンの希少な資料なども展示され、知られざるハイドンの音楽への情熱が感じられる。

また、エスターハージー家が所有する一帯は、世界でも最も古いワインの生産地のひとつとして、良質のワインが生産されていることでも知られている。宮殿地下にあるワイン博物館では、彼の愛したエスターハージー・ワインを楽しめる。エスターハージー宮殿から車で5分の場所にワイナリー（醸造所）があり、見学や試飲が楽しめる。

エスターハージー宮殿
https://www.austria.info/jp/my-austria-bucket-list/esterhazy-2020

オーストリアでは何千年も前からブドウ栽培は行われており、オーストリアワインを育む多彩な風土は、そのワインのスタイルの幅広さに反映されている。バランスの取れた果実味溢れる酸味と表現力豊かなアロマが特徴。オーストリアワインの生産量は少ないものの、世界中のワイン愛好家に評価されている。

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