イタリア政府観光局によると、国際オリンピック委員会（IOC）は、2026冬季オリンピックパラリンピック開催地をイタリア北部最大の都市ミラノとヴェネト州ベッルーノ県コルティーナ・ダンペッツォに決定した。ミラノでは、開会式、スケート種目とアイスホッケーが開催され、コルティーナ・ダンペッツォでは、アルペンスキー種目の会場となる予定。

コルティーナ・ダンペッツォ（Cortina d'Ampezzo）は、ミラノの北東約250kmに位置し、ドロミーティ山脈の麓アンペッツォ地方の中心地であり、登山やウィンタースポーツの拠点となるリゾート地として知られている。また、コルティーナ・ダンペッツォは、1956年冬のオリンピックの開催都市でもあり、アルペンスキーの猪谷千春さんが冬季オリンピック日本選手初のメダルとなる銀メダルを獲得した地でもある。

その他の種目は、ロンバルディア州ソンドリオ県の温泉地・スキーリゾートのボルミオ（Bormio）やアルプス山中の町リヴィーニョ（Livigno）など、イタリアのアルプス地方ヴァルテッリーナやヴァルディフィンメにある町で行われる予定。また、ヴェネト州ヴェローナ（Verona）の古代ローマ時代の円形闘技場「アレーナ・ディ・ヴェローナ」で閉会式も予定されている。ヴェローナは、中世の町並みがよく残っており、2000年には「ヴェローナ市街」としてユネスコの世界遺産（文化遺産）に登録。シェイクスピアの戯曲『ヴェローナの二紳士』や『ロミオとジュリエット』の舞台としても知らている。

ミラノ・コルティーナ2026 公式サイト
https://milanocortina2026.coni.it/en