- 2024.10.04
全世界で大絶賛されたSF作品の金字塔「ゴースト・イン・ザ・シェル」がハリウッドで実写映画化され4月7日から全国で公開される。
1989年に士郎正宗の原作コミックが出版されて以来、「攻殻機動隊」はスティーヴン・スピルバーグやジェームズ・キャメロンら大物監督を筆頭に、世界中の熱狂的なファンを夢中にさせてきた。この人気シリーズには、すでに記念碑的な2本のアニメ映画と2つのテレビシリーズがあり、ほかにも小説、ビデオゲーム、モバイルゲームなどで展開されている。
実写化の長い道のりは、スティーヴン・スピルバーグに企画を提案するところから始まった。紆余曲折を経て、攻殻機動隊にも詳しい英国人のルパート・サンダース監督にメガホンを持つことになった。映画の舞台は、アジア圏、様々な信条、人種、宗教が集まる国際的な世界だとサンダース監督は言う。「そこは日本でも中国でもない。西洋やアラブの影響を受けたアジアの雰囲気を持つ未来の大都市。街頭の広告はごちゃ混ぜの文化を表現している」
ゴースト・イン・ザ・シェルが描く“未来”への旅は、大規模なロケから始まった。この映画は、主にニュージーランドのウエリントンで撮影され、そのほかに香港や上海でも撮影が行われている。ニュージーランドは、「ロード・オブ・ザ・リング」や「ホビット」シリーズで知られるピーター・ジャクソン監督がウエリントンの中心地に作った最先端のスタジオ施設で行われた。
《物語》
近未来、脳以外は全身義体の世界最強の少佐(スカーレット・ヨハンソン)は唯一無二の存在。悲惨な事故から命を助けられ、世界を脅かすサイバーテロリストを阻止するために完璧な戦士として生まれ変わった。テロ犯罪は脳をハッキングし操作するという驚異的レベルに到達し、少佐率いるエリート捜査組織・公安9課がサイバーテロ組織と対峙する。捜査を進めるうちに、少佐は自分の記憶が操作されていたことに気づく。自分の命は救われたのではなく奪われたのだと。本当の自分は誰なのか?他に犠牲者を出さないためにも少佐は真実を探し求める。
個人的な興味として、出演者の男性の大半のスーツは、ニュージーランド最古のスーツメーカー「レンブラント」が制作したそうだ。そして、荒巻役のビートたけしは、「一般的にコミックを実写化すると、“そうじゃない”と言われるけど、この映画は本当に良くできているし、コミックから実写化した映画で最初の成功例になると思う」と述べている。
ゴースト・イン・ザ・シェル
公 開 日: 2017年4月7日(金) 全国公開
上映時間: 120分
監 督: ルパート・サンダース
出 演: スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、ピルー・アスベック、ジュリエット・ビノシュほか
配 給: 東和ピクチャーズ
公式サイト:http://ghostshell.jp