フランス南部にあるポン・デュ・ガールPont du Gardは、2000年以上前に古代ローマ人によって建設された水道橋です。

アヴィニョンの東にある水源地から約50km離れた現在のニームへ水を引くために建設され、600年以上にわたって飲料水を供給していました。土木技術や建築技術の高さでは天才的な古代ローマ人、この巨大な橋を総勢1,000人、わずか5年で完成させたといわれています。そのローマ時代においても高さ49mの橋は世界一で驚くべき大きさでした。2000年を経た今でも、当時の技術を駆使した三層のアーチを重ね合わせた形式の橋は、美しく、近代的にすら見えるから不思議です。

1985年にユネスコ世界遺産に登録され、「フランスの偉大な景勝地」にも指定されている人気名勝地だけあって、この橋を見るために年間200万人以上が訪れています。橋の周りは公園になっていてハイキングや川遊びも楽しめます。併設されている古代ローマ文化博物館では、模型やマルチメディア展示でこの時代の建築物の展示や歴史を紹介しています。
公園内にはレストラン「レ・テラス　Les Terrasses」もあり、壮大なポン・デュ・ガールを眺めながら食事もできます。特に週末は観光客のみならず地元の方や多くの家族連れでにぎわっているそうです。

ヨーロッパ旅行をされた多くの方は、ポン・デュ・ガールにまだ行ったことない方でも、既にこの橋を目にしたことがあるかもしれませんよ。（5ユーロ札をお持ちの方は裏面を見てみてくださいね。）
ヨーロッパが誇る歴史的建築物、ポン・デュ・ガール。その立派さや美しさは、ただ眺めるだけでも一見の価値ありです。

ポン・デュ・ガール公式サイト（日本語あり）
http://pontdugard.com/jp

ポン・デュ・ガールに行ってみよう！　レストラン「レ・テラス」でランチも食べられるのは
［みゅう］プチ旅 南フランスとカルカソンヌ3日間
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