- 2016.12.06
丸一日、読書に没頭するもよし。または、カクテルタイムの会話のタネにするもよし。どちらにしても、ここで紹介するホテルのライブラリーは、そんな贅沢なひと時を演出してくれる空間です。
1. As Janelas Verdes(ポルトガル・リスボン)
かつてはポルトガル人作家エッサ・デ・ケイロスが住んだこの18世紀の豪邸には、古い文豪の家と聞いて人が思い描くものすべてが揃っています。もちろん一番の見所は、古い本の匂いと、地図やアンティークのオブジェに満たされた、風情あるウッドパネルの読書室です。
2. Taj Falaknuma Palace(インド・ハイデラバード)
英国王室の別荘ウィンザー城にある読書室を参考にして造られた「タージ・ファラクヌマ・パレス」のライブラリーには、英語、ペルシャ語、ウルドゥ語で書かれた本に加え、レアなアンティークのコーランなど、貴重な書物が合計約6,000冊も貯蔵されています。また、マホガニー材とエボニー材を用いた天井には、このパレスを1884年に建造した首相のイニシャルが掘り込まれており、部屋自体も、書籍に負けない重厚感を漂わせています。
3. Il Slaviatino(イタリア・フィレンツェ)
フィレンツェを眺め下ろす15世紀のルネッサンス式パラッツォ「イル・サルヴィアティーノ」。このホテルの内装を手がけたデザイナーチームが、時代を超えた見事なセンスを持っているのは明らか。特に、深みある色合いのレザーソファと、レアな革装丁の本が並ぶダークウッドの本棚を、背の高い窓から差し込む午後の陽が照らすライブラリーは、時の流れを全く感じさせない彼らの才能を顕著に表しています。
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