- 2016.12.06
その昔、第7世ベッドフォード公爵夫人アンナ・マリアが「午後になるとどうも活力が失せる」と感じ、思い付いたのが、今や言わずと知れたイギリスの伝統習慣、アフタヌーンティー。彼女が考案した処方レシピは今日に受け継がれ、特に近頃、首都ロンドンでは、ちょっと小粋なアレンジを効かせたアフタヌーンティーが登場し、昔ながらの英国式喫茶文化が再び注目を集めています。
せっかく本場を訪れるなら、初心者の人はまず、本格派アフタヌーンティーを体験することからスタート。思い切りブリティッシュ気質で、心あるサービスとスタイルで知られる「ザ・ゴーリング(The Goring)」は、伝統的なイギリス流ティーサービスを学ぶのに持ってこい。エリザベス女王自身によって王室御用達と認定されているほか、紅茶の品質基準を決める英国団体The Tea Guildのお墨付きとあれば、質の高さを疑う余地はありません。
一風変わったアフタヌーンティーに興味があるなら、ロンドンには今、個性的なティーサロンがたくさん増えてきています。ホテル「ザ・バークレー(The Berkeley)」では、普段はダイエットに勤しむファッショニスタさえ虜になる、ファッションをインスピレーションにしたアフタヌーンティーがいただけます。今シーズンのプレタポルテならぬ、“プレタポルティー・コレクション”は、ドルチェ・アンド・ガッバーナ、バレンシアガ、プラダ、そしてアレキサンダー・マックイーンといったデザイナーの作品をヒントにしたデザートやサンドイッチが主役。
小さなお子様連れなら、『不思議の国のアリス』にヒントを得た「サンダーソン・ホテル(Sanderson Hotel)」の“狂った帽子屋のティー”はいかがでしょう。メニューが古い書物の中に隠されていたり、ナプキンにはなぞなぞがあしらわれていたり。サンドイッチやケーキも、時計のスポンジケーキや、とろけるマンゴーチーズケーキ、「私を飲んで」と書かれたストロー付きの小さな媚薬風ドリンクなど、物語の中からそのまま飛び出て来たような、ユーモア溢れるデザインです。
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