- 2025.09.03
2025年9月4日(木)午前9時(現地時間)、シンガポールのセントーサ島にある「アマラ・サンクチュアリ・リゾート・セントーサ(Amara Sanctuary Sentosa)」で、将棋界注目の「王座戦五番勝負」第一局が幕を開ける。建国60周年を迎えるシンガポールでの開催は、日本とシンガポールの文化交流を象徴する特別な舞台であり、両国の注目を集めている。
盤を挟むのは、圧倒的な強さで知られる23歳の藤井聡太王座と、22歳の挑戦者・伊藤匠叡王。将棋界の未来を担う若き天才同士の戦いが異国の地で火花を散らす。タイトル戦としては初めてのシンガポール開催となり、その歴史的意義も大きい。
対局の舞台となるアマラ・サンクチュアリ・リゾートは、セントーサ島の自然に抱かれたラグジュアリーリゾート。緑豊かなトロピカルガーデンに囲まれ、4つの屋外プールやスパ、洗練されたレストランを備える。かつて英国軍の拠点だったコロニアル建築を生かしつつ、「自然と共鳴する静寂の聖域」として、都会を離れた癒しの場を提供している。喧騒から離れた環境は、集中力を要する将棋の大一番にふさわしい舞台といえる。
藤井王座といえば、対局中に注文する昼食やおやつが毎回話題となる。今回の舞台はシンガポール。異国の味覚がどのように将棋盤の傍らに登場するのか、ファンの関心も高まっているのではないだろうか。
例えば、シンガポールの国民食「チキンライス」。鶏肉の旨みが凝縮されたライスと柔らかい蒸し鶏の組み合わせは、対局中でも食べやすく、藤井王座の昼食に選ばれても不思議ではない。さらに、スパイシーな「ラクサ」や、洋食文化を感じさせる「海南風ポークチョップ」も、ホテルのダイニングを通して提供される可能性がある。
おやつには、シンガポール定番の「カヤトースト」。ココナッツミルクと卵で作る甘いジャムをバターと一緒にトーストにはさんだスナックは、地元のコーヒーや紅茶とともに楽しまれてきた国民的おやつだ。また、ココナッツミルクとパームシュガーをかけた冷たい東南アジア発祥の伝統的なデザート「チェンドル」や、東南アジア特有の香りを持つ「パンダンケーキ」も候補に挙げられる。こうした異国情緒あふれる味覚が、藤井王座の“対局おやつ”としてどのように登場するのか、当日の話題を盛り上げるに違いない。
今回の王座戦シンガポール開催は、単なる海外イベントではなく、日本文化の象徴である将棋を通じた国際交流の場となる。現地の人々にとっては将棋への関心を高める機会となり、日本の将棋ファンにとっては異国の空気の中で繰り広げられる特別な一局を体験する場となる。さらに、セントーサ島というリゾート地ならではの環境は、観光と文化の両面を結びつけ、より広がりのある体験となるだろう。
Amara Sanctuary Sentosa
https://sentosa.amarahotels.com