- 2016.12.06
9区と18区の境界線にまたがるピガール界隈といえば、パリ市内でも昔からなにかといわく付きのカルチェ(地区)。実は近頃、この辺りがまた注目を集めているんです。正確に言うと、今回の変革は主に、今も怪しい店が多いクリシー通りより下の通りが中心になっていて、遊び慣れた人たちの間では、ソーピィ(SoPi = South Pigalle)という新しいニックネームで知られているのだとか。
昼間なら、ストリート系ハイファッション・ブランド「ピガール(Pigalle)」のショップを覗いてみたり、美食好きなら、アプリコットとラベンダー、イチジクとコニャックといった特製ジャムが自慢の「ラ・シャンブル・オ・コンフィチュール(La Chambre auxConfitures)」に立ち寄った後、近郊産食材にこだわるグルメスーパー「コース(Causses)」でランチ。とはいえ、ピガールの真髄を確かめるには、やっぱり夜遊びが一番の手段。長年、歓楽街として名を上げたエリアだけに、若手クリエイター中心の今度のリバイバルも、カギとなっているのは、彼らが営み集まるバーやクラブなど、新世代の夜遊びスポットなのです。
夕方になったらまず、この界隈のリズムに馴れるためにも、「ル・マンサール(Le Mansart)」またはファッション指数の高い「オテル・アムール(Hôtel Amour)」でピープルウォッチング。50年代風のインテリアでまとめたル・マンサールは、一見ありがちなブラッセリーのように見えるけれど、スノッブな客層が集うマレ地区とは違い、気取りないボヘミアンタイプが集まるソーピィでは、そんな親しみある雰囲気の店が逆に人気なのです。地元っ子に倣うなら、ホットドッグ(セミハードのヴィエノワパン&キャラメライズド・オニオンのトッピングがさすがパリ)とマティーニをオーダー。
まだまだ続く、今パリで一番ホットな夜。後半は【TabletMagazine】で。
*現在この特集に登場する9区のホテル「レジデンス・ネル」と「オテル・ド・ネル」の2泊ペア宿泊券+ディナー1回を、フィガロジャポンのHPにてプレゼント中。ぜひふるってご応募ください。