- 2025.02.18
かつて柳川藩主だった立花家の屋敷を今も立花家の末裔が営む料亭旅館「柳川藩主立花邸 御花」は、屋敷の全敷地7,000坪が国指定の文化財(国指定名勝)内にあるホテルの全客室やロビーなどを改修し、2025年1⽉11日にリニューアルオープンした。柳川藩主とその家族が過ごした歴史ある場所として400年の歴史を受け継ぎ、今年で創業から75周年を迎える。
全20室の客室はそれぞれ個性の異なる8タイプあり、日本庭園「松濤園」側の客室は国指定の文化財である庭園と建物が眼前に広がり、日本で唯一国指定名勝に泊まれる料亭旅館の魅力が最大の特徴。客室の備品には、自然由来のバスアメニティや紙パックのミネラルウォーター、竹製の歯ブラシ・櫛を採用するなど環境に配慮したアメニティを揃えている。
宿泊者専用のエントランスには、かつて殿様屋敷に使用されていた礎石を使用した石畳や地元の石材を使用したサインを配し、ロビー・ラウンジでは、福岡県八女市の伊藤権次郎商店の八女提灯でつくられた照明や佐賀県諸富町の家具を導入するなど、伝統工芸や地場産を取り入れた空間となっている。
日本一の干満の差が生み出す豊かな海である有明海と肥沃な筑後平野により、柳川は古くから豊かな食材に恵まれた土地。ホテルでの食事は、立花家とゆかりのある地元の野菜や果樹の食材を使い、大名家から伯爵家、そして料亭旅館と、それぞれの時代で育まれてきた食文化を通して会席料理として提供している。
また、柳川の街全体に広がる水路を巡り、街の雰囲気を感じながらゆっくり舟にゆられ、早朝のきれいな空気の中、朝食を楽しめる「お舟で朝食プラン」、立花家や御花の歴史を熟知したスタッフによる文化財エリアのガイド、四つのテーマで選書された書籍を堪能できるブックラウンジや文化財の空間とペアリングするような読書体験ができる「殿様嗜本」、文化財の中で滞在する魅力をより引き出す体験を提供している。
加えて、リニューアルオープンを記念し、文化財空間で楽しむ滞在着や働く人々のユニフォームを導入。ゆかたの柄は、江戸時代から受け継いできた立花家の殿様、姫様の伝来品よりインスピレーションした「祇園守紋ゆかた」と「唐草祇園守紋ゆかた」、また、伯爵家時代に生まれながらも75年前に料亭旅館を創業した16代の立花文子が手書きした「おはな」の文字を以前のゆかたから新しいゆかたにも引き継いでいる。
「柳川藩主立花邸 御花」
リニューアルオープン2025年1月11日(土)
住 所:福岡県柳川市新外町1
電 話:0120-336-092
料 金:38,700円~83,200円(1室2名利用、1名料金1泊2食付き、税・サ・宿泊税込)
※料金は利用人数、利用日により異なる
リニューアル特設サイト:https://ohana.co.jp/lp/renewal-open-jan-2025/