アメリカ合衆国のワイオミング州は“カウボーイ州”の愛称で親しまれており、西部開拓時代の雰囲気が色濃く残る町やカウボーイ文化が今も息づいている。西部劇映画の不屈の名作「シェーン」（1953年）もワイオミング州ケリーから北東に数キロのグランドティトン国立公園内グロス・ベントレー・ロード（Gros Ventre Road）で撮影された。西部劇と言えば、やはり豪快なステーキ。グルメは旅の醍醐味であり、ワイオミング州で西部開拓時代の雰囲気で本格的なステーキを味わえる2軒のレストランを紹介する。

ガン・バレル・ステーキ＆ゲームハウス（The Gun Barrel Steak and Game House）
https://jackson.gunbarrel.com
西部の雰囲気で本格的なステーキを味わうならジャクソンホールにある「ガン・バレル・ステーキ＆ゲームハウス」。1993年にオープンしたこのレストランは、かつてはワイオミング野生動物剥製博物館であった。店の名前はテキサス州東部にある小さな街ガン・バレル・シティー（Gun Barrel City)に由来し、1950年代にハンドペイントされた当時の街の看板が飾られている。ウエスタンのムード漂うログ作りのインテリアと落ち着いた店内で、ボリュームたっぷりなステーキのほか、バイソン、バッファロー、エルクなど、他でな味わえない多種多様なステーキを味わえる。店内に飾られた剥製の数々は、思わず目を見張るほどの迫力だ。

バファロー・ジャンプ・サルーン＆ステーキハウス（Buffalo Jump Saloon & Steakhouse）
https://www.buffalojumpsteak.com/home/
ベウラにある「バファロー・ジャンプ・サルーン＆ステーキハウス」は、バッファロー・ステーキの老舗。木彫の広いバーと石造りの暖炉などの素朴な内装で、ステーキを食べながら西部劇のようなオールドウエストの雰囲気を満喫できる。念入りに乾燥熟成されたステーキ、ジューシーなバッファロー・バーガー等の肉類以外にもシーフードやパスタ、アペタイザーも豊富にある。

ワイオミング州はアメリカ合衆国西部の山岳地域にある州である。州都はシャイアン市。陸地面積は全米50州の中で第10位だが、人口は563,626人（2010年国勢調査）と全米50州の中で最も少ない。ワイオミングとは、アルゴンキン語族インディアンの言葉で「大平原」を意味し、州の東側3分の1はハイプレーンズと呼ばれ、広大なグレートプレーンズの西部にあたる標高の高い平原地帯が広がっている。西側3分の2はロッキー山脈東部の山岳地帯と丘陵の牧草地帯。ワイオミング州の愛称は「平等の州 (Equality State)」、「カウボーイ州 (Cowboy State)」。（参考：ウィキペディア）