ホテルでよくあるコンチネンタル・ブレックファースト。工夫もなく寂しいペストリーとちょっとしたチーズやらフルーツやらを並べたあれは、言い換えれば「みなさんのために朝食なんて作っていられません」と言うようなもの。幸いにも世の中には、おもてなしの心を持って、良い一日のスタートを促してくれるホテリエもいます。ここで紹介する宿は、朝起きるのが楽しみになる上質な朝食が自慢の９軒です。

1. Tenuta Cammarana（イタリア・シチリア島）

客室数５部屋オンリーのこのファームハウスでは、キャビア、スモークサーモン、そしてオーナーのシルビアさんが手作りするペストリーで一日をスタート。自家製オリーブオイル、目の前の牧場をゆったりとしたペースで行くモディカ牛のミルクを使ったチーズなど、地元産の食材にこだわっているのは言うまでもありません。

2. Huka Lodge

ワイカト川に佇むフカ・ロッジは、フライフィッシング愛好家に長いこと親しまれてきた宿。早起きな釣り好きのために、シェフはゲスト自身が捕まえたマスを調理し、卵とサワーブレッドを用意してくれます。川でいまいちなにもかからなかった日は、ベーコン、スウィートトマトとチリのジャム、クレームフレーシュ、ワイカト川クレスでいただくコーンフリッターなんていかがでしょうか。

4. Azalea Inn and Gardens

ベッド・アンド・ブレックファーストが数多いサバンナだけに、グルメな南部料理を求めてジョージア州を訪れる人たちの気を引くには、かなりの努力が必要です。アゼリア・インのオーナー夫妻、テレサ＆マイケル・ジェイコブソンさんは、自家菜園で育てた食材を取り入れながら、シュリンプ＆グリッツ、バターミルク・パンケーキ、ベリーとプラムのコンポート添えリコッタ・キッシュなど、地元色を感じさせる料理を用意してくれます。

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