マカオ料理は、ポルトガルの海洋文化を思い起こさせる寄港地各地の食材で作られています。16世紀初めの大航海時代、ヨーロッパ、アフリカ、東南アジアの寄港地から集められた食材や香辛料を使用し、ポルトガル料理と中国料理のエッセンスや調理法を融合したマカオ料理は、独特の魅力を持っています。450年以上の歴史の中で東西文化が融合、スパイス航路の副産物であるマカオ料理は伝統的なマカオの家庭料理でもあります。代表的なメニューには「アフリカン・チキン」（鶏肉のグリルに香辛料やココナッツミルクからつくるソースをからめたもの）、「カニのカレー風味炒め」（カニ1杯をカレーやココナッツミルクのソースで炒めたもの）などがあります。また、熱々の焼きたてのエッグタルトやジューシーな豚肉をはさんだバーガーは、マカオでぜひ一度は食べたいローカルグルメです。

マカオ政府観光局が主催する「2025国際美食都市フェスティバル・マカオ」は、ユネスコ創造都市ネットワーク（UCCN）に加盟する都市が集結する主要な美食イベント。「国際ガストロノミープロムナード」「ガストロノミー都市展示会」「国際ガストロノミーフォーラム・マカオ」の3つの主要プログラムを軸に、観光とガストロノミー、文化、遺産、イノベーションを調和的に融合させた祭典。

マカオ料理をはじめ、中国と海外のガストロノミー都市は、約100のフードストール規模で独自の料理を披露。指定されたゾーンで多様な食体験を提供し、食品展示、活気ある「Brew & Chill」セクション、インタラクティブなゲームエリア、居心地の良いダイニングスペース、魅力的な文化パフォーマンスが特徴。

イベントでは、世界中の「クリエイティブ・ガストロノミー・シティーズ」から29人の著名なシェフが、60を超える料理デモンストレーションを披露。今年のテーマ「スパイスとハーブ」に沿い、各地域のシェフがマカオの一般的なスパイスとハーブを巧みに料理に取り入れ、料理の技とガストロノミー文化の知識を共有する没入型の体験を提供。一般の方は観覧可能で、ショー終了後には無料の試食を楽しめる。

2025国際美食都市フェスティバル・マカオ
開催日：2025年7月11日から20日　月曜日から金曜日 15:30～22:00　土曜日と日曜日 15:00～23:00
開催地：マカオ・フィッシャーマンズ・ワーフのローマ円形劇場広場とレジェンド・ブールバード
ＵＲＬ：https://www.macaotourism.gov.mo/en/article/events/gastronomy-fest-2025

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