ロンバルディア州の北西部、世界屈指の湖水リゾート地コモ湖南端の畔、スイスとの国境の近くに位置する都市コモは、コモ湖の玄関口として人気の高い都市。コモの夏の風物詩となっているのが、今年で15回目の開催を迎える音楽祭「ムジカ・スラックア（イタリア語で「水辺の音楽」という意味）」。ロココ様式のクーポラが美しいコモ大聖堂と、その向かい側にある1813年に完成した歌劇場ソチャーレ歌劇場の間に設置された会場で、クラシックやジャズのコンサートが7月3日から17日までの間、ほぼ毎日開催される。

コモは、山や湖に囲まれた自然豊かな場所として、世界中の富裕層やセレブリティの別荘が多い避暑地としても知られており、ゲーテやヘミングウェイなどのヨーロッパの文豪たちもこの地で夏のひと時を過ごしていた。

コモの旧市街には、城壁や市庁舎など中世の建造物が多く残っており、特に荘厳な佇まいのドゥオーモ（大聖堂）は必見。1396年に着工されたこの建造物は、聖母マリアに捧げられており、ロンバルディア州内の3大宗教建造物の一つに数えられている。また、コモ湖畔には、ヴィラ・オルモ、ヴィラ・デル・グルメッロ、ヴィラ・スコタといった豪奢なヴィラ（邸宅）と庭園が点在しており、コモを代表する観光スポット。

「ムジカ・ラックア」の公式ウェブサイト（英語表記）：　
https://www.festivalmusicasullacqua.org/en/

コモ観光公式ウェブサイト（英語表記）
https://www.in-lombardia.it/en/tourism-in-lombardy/tourism-como