時代を超えて受け継がれる香港の伝統①
期間:指定なし
[香港政府観光局]2021年05月18日公開

エリア:アジア  > 香港 / ジャンル:観光情報・観光局・現地便り , アート・カルチャー・歴史・ミュージック , ライフスタイル

香港は、革新と伝統が不思議なまでに混ざり合った、ユニークな都市です。常に最新のものを取り入れつつも、食や職人の伝統的な技術、文化は昔からの魅力を失っていません。香港を愛する2名の方へのインタビューをもとに香港の伝統を紹介します。

■インタビュー1:Lindsay Vartyさん(ライター、ジャーナリスト、ラグビー選手)
ライター、ジャーナリスト、そしてラグビー選手でもあるLindsay Vartyさんは、マカオとイギリスのハーフですが、香港で育ち香港の文化や歴史に魅了された1人。彼女の著書『Sunset Survivors』には、比類なき香港の商売や職人について書かれています。

大排檔(dai pai dong)
彼女にとって香港の味とは、大排檔(dai pai dong=屋台)を訪れることです。大排檔は、路地や屋外スペースに設置され、頭上には防水シートが張られ、テーブルや椅子が置かれているシンプルな飲食店で、香港の伝統的な料理を提供しています。「中環にある『勝香園(Sing Heung Yuen) 』は、私の友人でもあるIrene Leeさんがオーナーで、料理もサービスも素晴らしいので、オススメのお店です!」とLindsayさんは語っています。

竹製のせいろ(蒸籠)
点心は竹製のせいろで、その工程はどんどん機械化されていています。しかし、西営盤にある『徳昌森記蒸籠(Tuck Chong Sum Kee Bamboo Steamer Company)』では、手作りで製造し続けています。 「手作りの竹製せいろが芸術品として見直されるようになり、竹製せいろは蝋燭立てやランプなどに使われるようになったそうです。香港の人たちは、様々なアイディアでこの産業を維持しようとしています。」とLindsayさんは語りました。

手描きの麻雀牌
香港では麻雀がとても盛んです。最近では、伝統的な手描きの麻雀牌に代わり、安価なプラスチック製のものが登場しています。手作りの麻雀セットは4,000香港ドルもします。佐敦の『標記蔴雀(Biu Kee Mahjong)』では、数少ない麻雀牌絵付師の1人、Cheung Shun-kingさん(通称“キングおじさん”)が働いています。彼は伝統的な方法で麻雀牌を手で描き、彫刻をし、麻雀セットをすべて手作りしています。面白いことに、キングおじさんは自分では麻雀の打ち方すら知らないそうです。「一日中、牌を見つめているから、家に帰ってまでも見たくないんだ」と語っています。

麻雀牌を手描きしているところを見てみたい方は、市内のワークショップに参加してみてはいかがでしょうか。キングおじさんKaren Arubaさんと連絡を取り、香港の豊かな文化と歴史にあなただけの特別なつながりを築いてみてください。

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