歴史に名を残した小田原ちょうちんをテーマにした光の祭典「小田原ちょうちん＆光アートフェスwith北条五代」が2021年4月24日（土）から 5月16日（日）までの期間中、小田原城址公園で初めて開催される。風情ある城下町を舞台に普段は観ることができない幻想的な空間を楽しめる。

市内外より一般公募で集められた「コロナに負けるな!」や、医療従事者への感謝・応援メッセージ入りを含めた小田原ちょうちん約1,500個を小田原城本丸広場に展示。夜間にはちょうちんに明かりが灯され、小田原城天守閣を背景に小田原城本丸広場がやさしい光の空間に包まれる。馬出門土橋から小田原城本丸広場にいたる正規登城ルートも和の光の演出により、来場者の足元を明るく照らされる。このイベントは、小田原北條五代祭りの代替イベントの一つとして開催され、北条五代の歴代当主の名入りちょうちんを展示した特別ブースも必見。

『小田原ちょうちん＆光アートフェスwith北条五代』
期　間：　2021年4月24日（土）～ 5月16日（日）10：00～21：00
※小田原ちょうちんのライトアップは18:00～21:00
場　所：　小田原城址公園（正規登城ルート）
料　金：　無料
※こども遊園地イルミネーション、小田原城天守閣、常盤木門SAMURAI館、小田原城NINJA館の入場は有料
主　催：　一般社団法人小田原市観光協会
後　援：　小田原市
問合せ：　一般社団法人小田原市観光協会 TEL 0465-20-4192
サイト：　https://www.odawara-kankou.com/event/eventinfo/tyochin-art.html

開催の背景
市民に愛される「小田原ちょうちん夏まつり」が3年（2018年～2020年）続けて中止となる中、新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた新たな方法での開催を企画。従来展示するちょうちんは対面式の制作となるため、市内外の応募者から思い思いの絵や文字とともにメッセージが描かれた和紙を広く募集し、「小田原ちょうちん製作ボランティアの会」が小田原ちょうちんに仕上げるという共同作業で行った。その昔、「道中の魔除け」として旅人に重宝された小田原ちょうちんに、新型コロナウイルスの早期終息の願いをこめて開催する。

小田原ちょうちん
江戸時代中頃に小田原の甚左衛門が考案・制作したのが起源。「まげしが大雄山最乗寺の霊木で作られていて魔除けになる」「折りたたむと懐中に入るので携帯に便利」「胴の蛇腹部分の竹ひごが四角形に削られているので糊付け面が多く容易にはげない」を三徳とし、東海道の“天下の険”箱根越えをする旅人の道中の魔除けとして全国に広まったといわれている。