厚生労働省が発表した最新版「簡易生命表」（2018年7月20日発表）の“平均寿命の国際比較”において、香港は「長寿世界一」を記録している。香港の女性は87.66歳（日本の女性は87.26歳）、男性は81.70歳（日本の男性は81.09歳）だった。香港人の食生活にどのような長寿の秘訣があり、健康を維持しているのだろうか？美味しく食べて、身体の中から健康に良い6つの秘訣を香港政府観光局が教えてくれた。

日本人にも馴染みのある言葉として「医食同源」がある。香港人にはこの「医食同源」、つまり“医療と食事は同じものを源とする”という考えが浸透しており、身体の内側から健康に、そして美しくなるために身体に良い食材を十分に摂取することが日常になっている。元気と美の秘訣6選とは何か。香港へ行ったことがある人なら馴染みのあることばかり！？

① 真夏の水やビールまで、身体を冷やさないよう何でも常温！
中国医学では「冷え」は万病のもと。医食同源が根付いている香港では、身体を冷やさないように、暑い夏でも水やビールまでもが常温で飲まれている。風邪をひいたときには「ホットコーラ」も。

② 栄養たっぷりの湯（トン/スープ）が香港人の生活に欠かせない
香港では体の不調は「湯」で整えるというほど毎日スープが飲まれている。体調や気候に合わせて飲まれるスープは、家庭やレストランだけではなく、地下鉄の駅のスープスタンドでも気軽に買える、香港の生活には欠かせない一品。

③ 太極拳で１日をスタート！坂道の多い街だから街歩きだけでも運動に
香港の朝といえば太極拳。1日の英気をスローな動きで養う。朝の公園は太極拳やジョギングをする人で賑わう。また、坂道の多い香港では足腰を鍛えることが必須で、これが長寿にもつながっているのかも。

④ 街角の漢方ドリンク「涼茶」スタンドで気軽に元気チャージ
「涼茶（リョンチャ）」とは漢方ブレンドのお茶のこと。街の至る所に涼茶スタンドがあり、自分の体調にあったものをチョイスし気軽に飲むことができる。最近ではコンビニエンスストアでもペットボトル入りの涼茶を販売。

⑤ 美肌効果◎の温スイーツの宝庫
甘くて温かいスープのようなデザート「糖水（トンソイ）」や豆腐のスイーツ「豆腐花（ドウフファ）」を温めたものなど、香港は温かいスイーツが地元の人に人気で美容効果もある。

⑥ 苦いけどコラーゲンたっぷり「亀ゼリー」
亀の甲羅のコラーゲンと漢方を混ぜて作る亀ゼリーは、美肌効果やデトックス効果があり女性に人気。苦味があるのでシロップや砂糖をかけると食べやすい。