英国の高級スポーツ車メーカー「アストンマーティン」は、映画007シリーズの制作会社イオン・プロダクションと共に、アストンマーティンDB10を公開した。この極めて美しいスポーツカーは、シリーズ24作目となる新作「SPECTRE」（原題）に登場する。映画の公開は2015年11月6日を予定。

世界でもっとも有名なMI6諜報員がドライブする究極のクルマを生み出すため、映画監督のサム・メンデスと密接に作業を行った末、今回公開されたボンドカーの製作台数は10台に厳しく制限され、アストンマーティンのゲイドン本社のアストンマーティン・デザイン＆エンジニアリング・チームが映画専用に社内で製作した。

映画007シリーズとのアストンマーティンのパートナーシップは、シリーズ第3作「ゴールドフィンガー」（1964年公開）で、MI6の秘密兵器開発主任である「Q」により開発され、様々な秘密兵器が搭載された車（アストンマーチンDB5）が初登場した事から始まる。それから50年を記念して製作されたDB10ボンドカーからは、アストンマーティンの次世代スポーツカーや高級グランドツーリングカーのデザインの方向性を垣間見ることができる。

ちなみにゴールドフィンガーに搭乗したボンドカーと同型DB5は、前作「スカイフォール」でボンドが隠れ家の倉庫に駐車しており、物語後半にMをスカイフォールへ連れていく際に登場。もう一度映画で確かめてみたくなる。