香港の夏の風物詩の一つ、「香港ドラゴンボート・フェスティバル」が今年も開催されます。 迫力ある太鼓の音とともに、力強く漕ぎ進むドラゴンボートの競争が香港各地の会場で行われます。中でも最も注目されるのが、６月７日・８日に香港政府観光局と香港中国ドラゴンボート協会が共催する「サンライフ香港国際ドラゴンボートレース」です。
このレースは毎年、香港のスカイラインを背景にビクトリア・ハーバー沿いで行われ、メイン会場となる尖沙咀東部(チムサアチョイ・イースト)プロムナードは、地元住民や観光客の熱い声援に包まれます。今年はカタールやエジプトからの初参加チームを含む12の国と地域から、190を超えるチームが出場します。

■ビクトリア・ハーバーを彩る9日間のナイトフェスティバル
香港政府観光局は、香港ドラゴンボート・フェスティバルの開幕を記念して、5月31日から9日間にわたり、アベニュー・オブ・スターズにて特別なイベントを開催します。毎日午後1時から午後10時まで、お祭りの食べ物や冷たいドリンク、夏らしいスイーツが味わえるほか、ビクトリア・ハーバーを背景にした、数々のフォトスポットも楽しむことができます。会場内には、オーシャンパークのかわいいパンダたち 安安（Anan）、可可（Keke）、盈盈（Ying Ying）、蕾蕾（Le Le）に加え、昨年誕生した双子の赤ちゃんパンダのフォトスポットも設置されます。また、パンダをテーマにした限定グッズを取り揃えた特設ポップアップストアもオープンします。
6月7日と8日のレース期間中は、尖沙咀東部からアベニュー・オブ・スターズにかけて設けられたウォーターフロント沿いの無料観覧エリア、及び日陰の観覧スペースから快適にレースをお楽しみいただけます。市政局百周年記念花園（Urban Council Centenary Garden）には、夏の暑さを和らげるビアガーデンが設けられ、冷たいビールとともに、賑やかな雰囲気を満喫できます。さらに、イベント期間中にはシルク・ド・ソレイユのパフォーマーがサプライズで登場します。
イベントの詳細は、香港政府観光局のイベント特設サイトをご覧ください（https://www.discoverhongkong.com/eng/what-s-new/events/dragon-boat-races.html）

■伝統と匠の技、そして祝祭が織りなす1ヶ月
ドラゴンボート・フェスティバルは、ユネスコの「無形文化遺産（ICH）」にも登録されています。この深い文化的背景を持つドラゴンボート・フェスティバルの時期に合わせておすすめなのが、今年６月に初開催されるイベント「Hong Kong ICH Month」での香港の豊かな文化体験です。観光客の方は、竹製の蒸籠（せいろ）作りなど、無形文化遺産に関連するさまざまな伝統工芸を巡る特別なツアーに参加することができます。ツアーの申し込みは、6月9日より香港国際空港ビジターセンター、および九龍ビジターセンターにて受付が開始されます。詳細は「香港無形文化遺産月間2025」公式ウェブサイトをご覧ください。（https://www.icho.hk/en/web/icho/hk_ich_month_2025.html）
5月下旬から6月にかけては、迫力あるレースと心躍るフェスティバル、そして受け継がれ続けてきた伝統文化など、香港の様々な魅力を体験できるイベントが目白押しです。この機会にぜひ香港へお越しください。