- 2025.04.02
■インタビュー2: Christine Cappioさん(作家、イラストレーター、陶芸家)
Lindsayさんが香港で育った一方、作家でありイラストレーターで、陶芸家でもあるChristine Cappioさんは、自分の心の赴くままにフランスから香港にやってきました。彼女の著書『Gweimui's Hong Kong Story』は、若いフランス人女性が香港の生鮮市場、カラフルな装飾、素晴らしい料理を発見する旅を書いています。彼女は、自分は決してグルメではないと主張していますが、香港のさまざまな食習慣に惚れ込まずにはいられませんでした。
老婆餅 (Lou Po Beng)
Christineさんは、香港の食文化を学び、香港の食材を料理に使うのが好きでした。そんな彼女が作りたい名物料理の1つは、老婆餅 (Lou Po Beng)です。
「老婆餅」は、家計を助けようと自分自身を身売りした妻(中国語では“老婆”と書きます)を取り戻すために、その夫が砂糖漬けのスイカとアーモンドを入れた小さなパイを売ってお金を稼ぎ、最終的に妻を取り戻したという言い伝えから名前がついたと言われています。
パイ生地の軽い食感のこのお菓子がどれほど美味しいかは容易に想像できるでしょう。この伝統的な広東菓子は、香港スタイルのベーカリーで購入でき、おやつとして楽しむことができます。
茶果
Christineさんには、数年前に習ったもうひとつお気に入りの食べ物があります。客家の名物料理の1つである茶果です。客家は中国南部に古くから住んでおり、その食文化は香港にも受け継がれています。
茶果は小さなもち米の団子に、香ばしい具材または甘い具材を詰めて、バナナの葉の上に乗せて蒸します。団子の上には、ピーナッツや小豆が飾られています。茶果はあらかじめ下準備をしておき、清明節(Ching Ming Festival)や重陽節(Chung Yeung festival)に食べます。客家の茶果は老婆餅ほど一般的ではありませんが、大澳(Tai O)の甘味処や大埔墟街市(Tai Po Hui Market)のフードコートなどで販売されています。