- 2025.04.02
香港の街は夜になると、シンボルとも言えるネオンサインが次々と点灯し、眠らない街の輪郭を描きだします。まばゆいばかりの看板は、私たちを香港映画の謎めいた世界へと誘ってくれるようです。
無数のネオンサインが並ぶ香港の下町エリア 「ヤウ・チム・モン」(油尖旺/ヤウマテイ・チムサアチョイ・モンコックエリアの総称)は、近年人気のフォトスポットのひとつになっています。
■最もアクセスのいい場所 ― モンコック: モンコック歩道橋(旺角行人天橋)
コンパクトな都市である香港では、いたるところに歩道橋があり、人々が行き来しています。モンコック歩道橋からは、世界で最も人口密度の高いエリアの1つのダイナミックなシーンを撮影することができます。近くの建物にはネオンライトの看板がぶら下がっていて、手を触れる事ができそうなほど近くで見ることができます。
■最も懐かしい場所 - ヤウマテイ: 德生大押 (Tak Sang Pawn Shop/)(質屋)
香港で最も保存状態がよいベランダスタイルの唐樓(読み:トンラウ/古い長屋のこと)の1つで、築80年の德生大押(質屋)の外には、あずき色のコウモリとコインの形をしたネオンサインが、まるで番人のように立っています。
■最も幸福な場所 - ジョーダン~ヤウマテイ: 冠南華(Koon Nam Wah)
冠南華(Koon Nam Wah)は、香港でも数少ない伝統工芸の婚礼衣装の専門店です。冠南華の外にある2つのネオンサインは、裙褂に刺繍された龍と鳳凰のように、何十年にもわたって新婚夫婦を祝福してきました。
■最も魅惑的な場所 - ジョーダン:太平館餐廳(Tai Ping Koon)
青とオレンジっぽいイエローのジグザグのネオンサインは、香港で最も歴史のあるレストランのひとつ「太平館餐」のものです。1860年に広州で創業した太平館餐は、孫文、魯迅、周恩来など、多くの要人に愛されてきました。その後、太平館餐は香港に上陸し、多くの人々に地元の味を取り入れた西洋風の料理を提供してきました。
■最もカラフルな場所- ヤウマテイ: 廟街 (Temple Street/通称 男人街)
廟街では、日没後にマジックが起こります。露店の天井のテントから漏れる光が何層にも重なり、ジョーダン(佐敦)からヤウマテイ(油麻地))へと続く光の川のようです。