ブリュッセルの西110kmの町イーペルで3年に1回開催される「イーペル猫祭り（Kattenstoet）」は、町中が猫一色に染まるイベント。猫のイベントと言っても本物の猫が登場することではなく、子供から大人までが猫の着ぐるみを着たり、猫顔にメイクアップしたりして盛大なパレードやパフォーマンスを行う。街角には15分で猫に変身できるメイクアップサービスもあるので観光客も一緒に楽しめる。パレードの後には、グロートマルクト広場に面して立つ高さ133mの繊維会館の鐘楼の上から、猫のぬいぐるみが投げられ、これを拾うと幸運が訪れるという謂われがある。

イーペル猫祭りは諸説あるが、中世に毛織物産業で栄えたイーペルの大事な毛織物商品をネズミから守るために猫を放っていた歴史に由来する。この祭り自体の起源は1938年。最初は小さなパレードだったが、戦争の中断を挟んで1950年代に大規模な祭りに発展していった。


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