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- 一生に一度は見たい絶景! 北海道「トマムの雲海」を楽しむ10のポイント【前編】
旅の扉
- 【連載コラム】トラベルライターの旅コラム
- 2025年8月30日更新
- よくばりな旅人
Writer & Editor:永田さち子
一生に一度は見たい絶景! 北海道「トマムの雲海」を楽しむ10のポイント【前編】
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- 展望スポットのひとつ、地上3mの「Cloud Bar(クラウドバー)」。右のほうから朝日に向かって雲海が迫ってくる景色に感動。
- 雲が海のように広がる幻想的な雲海。国内の雲海スポットでまっ先に名前が挙がるのが、北海道の中央部に位置する「星野リゾート トマム」です。これまでスキーが目的のウインターシーズンしか訪れたことがなく、「いつかは見たい!」と熱望していたトマムの雲海。初めて訪れたグリーンシーズンは、「雲海テラス誕生20周年」をお祝いする企画やイベントが盛大に開催されていました。そのなかから、雲海をもっと楽しむために知っておきたい10のポイントを、前・後編に分けてご紹介します。
ポイント① 20周年を迎えた「雲海テラス」誕生のきっかけとは?
雲海は標高が高いところで見られる気象現象ですが、山ならどこでも発生するわけではありません。霧や雲が溜まりやすい地形で、日中と夜の気温差、湿度や風向き、風速など、様々な条件がピタリ!と揃ったときだけに見られることから、“奇跡の絶景”とも呼ばれています。その条件がそろっているのが、トマムなのだそうです。
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- 雲海テラスの展望デッキに迫る雲海。運がよければ、こんなにダイナミックな光景に出合えます。
- 「雲海テラス」はトマム山山頂に近い標高1,088mに位置する展望施設。現在では絶景スポットとしてすっかりおなじみですが、ここへアクセスするゴンドラは、もともと冬場のスノーシーズン限定で運行していたもの。夏場にゴンドラを整備していたスタッフにとって見慣れた光景だった雲海を「お客様にも楽しんでもらいたい」という想いから、2005年に「山のテラス」の名で誕生し、2006年に現在の「雲海テラス」として開業しました。
ポイント② トマムの雲海は3パターン。「雲海講座」でそのメカニズムを知る。
トマムの雲海シーズンは5~10月。ここで見られる雲海には、3つのパターンがあるのだそう。最もダイナミックなのが、太平洋で生まれた海霧が大雪山系と日高山脈の間を縫って流れ込む「太平洋産雲海」、いっぽう地表近くで発生するのが「トマム産雲海」、天気が悪いときに山に発生した層雲が広がるのが「悪天候型雲海」。
ちなみに、私が見ることができたのがトマム産雲海。雲海の高さが低いため、周囲の山々に加え「リゾナーレトマム」や「トマム ザ・タワ―」の建物が雲の海から突き出て見える幻想的な光景に遭遇しました。さらに、その雲海がみるみる広がって来たかと思ったら、しばらくしてサ~ッと引いていくさまが、なんともドラマチック! 刻一刻と変わる景色に見入ってしまいました。
今回、宿泊した「リゾナーレトマム」は、星野リゾートが国内外に展開するリゾートホテルブランド「リゾナーレ」のひとつ。“北海道の大地を感じるグレイスフルステイ”をコンセプトに、北海道ならではの大自然を体験するプログラムや食、アクティビティを提供しています。雲海シーズン中は毎晩ロビーで、宿泊者向けに無料の「雲海講座」を開催。雲海発生のメカニズム解説や翌日の発生予想にワクワク感が高まるだけでなく、服装や持ち物などのアドバイスも役に立ちます。
ポイント③ 「リゾナーレトマム」宿泊者の特権を活かし、朝イチのゴンドラの優先乗車を目指す!
「雲海テラス」は北海道内でも屈指の人気スポット。しかも雲海発生のタイミングは日の出前後から1~2時間という限られた時間帯です。リゾート内の宿泊施設はもとより、道内各所から訪れるお客さんも集中し、山頂まで約13分で運んでくれる「雲海ゴンドラ」が混雑することは珍しくありません。そこで利用したいのが、「リゾナーレトマム」宿泊者の特権。滞在中はリゾート内を周回するシャトルバスでゴンドラ乗り場にアクセスでき、さらに始発バスに乗車するゲストに限り優先的にゴンドラへ乗車できるサービスを実施しています。山頂で雲海を鑑賞した後はホテルに戻り、ゆっくり朝食を食べてひと休み・・・というのが、おすすめの過ごし方です。
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- 足元がネット状の「Cloud Pool(クラウドプール)」。この朝は、「トマム産雲海」に遭遇できました。
- ポイント④ 雲海テラスを知り尽くしたスタッフによるガイドツアーで混雑前に見どころを巡る
トマムの雲海の楽しみ方に、雲海テラスで楽しむ9つの過ごし方を提案する「Cloud 9計画」があります。これは「雲海テラスのデッキだけでなく、山全体を散策してさまざまな角度から景色を楽しんでもらいたい」という考えからスタートしたもの。空中を巡る回廊「Cloud Walk(クラウドウォーク)」、地上3mから下界を見下ろすバーカウンター「Cloud Bar(クラウドバー)」、雲形の巨大ハンモック「Cloud Pool(クラウドプール)」などに加え、今年7月に加わった新施設が7つ目の「Cloud Round(クラウドラウンド)」。ミラーフレームに色とりどりのロープと半透明のベンチがぶら下がった、浮遊感を楽しめるブランコのような施設です。
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- 「Cloud9計画」の新スポット「Cloud Round(クラウドラウンド)」は今年7月に誕生したばかり。
- トマムの雲海を知り尽くしたスタッフが、これらの見どころを案内してくれるのが、「雲海テラスサンライズウォーキング」。一般のお客さんで混雑が始まる前に山頂エリアを巡るので、どのスポットもほとんど待ち時間なし。雲海が発生しているときには、その種類や発生メカニズムについて詳しく紹介してくれます。また、各スポットに込められた意味や楽しみ方、さらにとっておきの写真の撮り方も伝授してくれるから、映えスポットや撮影角度、撮影のタイミングもばっちり! ツアー終了後は雲海テラスに併設するカフェ「雲Cafe」で、温かいスープをいただきながらブレイクタイムを過ごせます。
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- 左/トマムの雲海を知り尽くし“雲海仙人”の名で呼ばれる鈴木和仁さん。右/ガイドツアーに付く「とかちマッシュのクリームスープ」。
- ≪雲海テラスサンライズウォーキング≫
期間 : 10月14日まで開催中
時間 : 5:00~7:00(4:30にリゾートセンター集合、10/1~14は5:00)
料金 : 1名2,000円(ガイドと「とかちマッシュのクリームスープ」付き)
予約 : 前日までに公式サイトから要予約
ポイント⑤ 「雲Cafe」の人気メニューをチェック!
雲海テラスに併設する「雲Cafe」の人気No.1メニューが「雲ソフト」。雲をイメージした「雲ケーキ」、コーヒーに雲形のマシュマロを浮かべて飲む「雲海コーヒー」や、「Cloud Round(クラウドラウンド)」誕生を記念して10月14日までタピオカ入りで提供する「雲海なないろソーダ」ほか、寒い朝はトマム産牛乳を使用した「クラムチャウダー」などから、お好みのメニューを選んで味わえます。
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- 左/「雲ケーキ」1,000円、「雲海なないろソーダ」700円、「雲海コーヒー」600円。右/「雲ソフト」700円を雲海バックにパチリ!
- 雲海はさまざまな気象条件が組み合わさり発生する気象現象。前日の天気予報からある程度、発生率は予想できるものの、長年働いているスタッフでも完璧な予測は難しいとのこと。天候がいまひとつのときでも、カフェでまったりと過ごしている間に発生・・・ということもあり、その一期一会の出合いが魅力でもあります。そんな幸運に期待しながら、待つことにしましょう。
前編ではトマムの雲海を楽しむ10のポイントのうち、5つをご紹介しました。
後編ではさらにディープな楽しみ方をご紹介します。
◆星野リゾート リゾナーレトマム
北海道勇払郡占冠村字中トマム
TELL 0167-58-1111(代表)
チェックイン15:00/チェックアウト11:00
料金:1泊25,400円~(2名1室利用時の1名あたり、税・サービス料込み、朝食付き)
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/risonaretomamu/
◆雲海テラス
期間 : 2025年10月14日(火)まで
料金 : ゴンドラ往復 大人1,900円、小学生1,200円
※「リゾナーレトマム」「トマム ザ・タワ―」宿泊者は無料
注:営業時間は時期により変わります。天候や気象条件によりゴンドラ運休や一部の展望スポットを利用できない場合があります。
https://www.snowtomamu.jp/summer/unkai/