ラッフルズ・ホテル・シンガポールは、ミシュランガイドの栄誉ある「ミシュランキーホテル」で最上級のサービスが認められる「3ミシュランキー」を獲得した。シンガポールでこの栄誉に輝いたホテルは、ラッフルズ・ホテル・シンガポールが初めてであり、現在唯一のホテルとなる。今回の「３ミシュランキー」獲得により、ラッフルズ・ホテル・シンガポールは、世界でわずか143軒のみが認定された、特別なホテルの一員となった。

ラッフルズ・ホテル・シンガポールは1887年以来、138年にわたり、時代を超え洗練されたサービスと共に、植民地時代を象徴する存在として、その地位を築いてきた。ミシュランガイドで「3ミシュランキー」を獲得したホテルは、どこも究極の快適さとサービス、スタイルとエレガンスを提供する特別な滞在先を体現しており、「3ミシュランキー」を獲得したことで、ラッフルズ・ホテル・シンガポールは建築やインテリアデザインから、一貫したサービス、独自の個性、価値、そして地域と深く繋がる関係性に至るまで、ゲストの体験のあらゆる側面において卓越性を追求してきたことが世界的に認められた。

この栄誉により、ラッフルズ・ホテル・シンガポールは、その伝統を守りながら時代に合わせて進化していくというコミットメントを確固たるものにし、ゲストに没入感のある体験、文化的なストーリーテリング、厳選されたラグジュアリーなサービス、そしてシンガポールの歴史と未来への有意義なつながりを生み出すことに引き続き注力していくと述べている。

ラッフルズ・ホテル・シンガポールと言えば、真っ先に思い浮かぶのが伝統的なコロニアル風の外観である。開業して100年となる1987年には建物がシンガポールの歴史的建造物に指定された。1989年には一時休館し、全面改装を行い、豪華な調度品や8000点を超える銀食器、陶磁器はそのままに、最先端の技術を導入し、優雅さを増して1991年9月に再オープンした。2017年にも改装のため休館し、客室（115室に増設）、レストラン、アーケードなど大々的にアップグレードを施し、2019年8月に再オープンした。そして、このホテルが発祥の地と言われているのが有名なカクテルの「シンガポール・スリング」。1915年にこのホテルのバーテンダーで海南島出身のニャン・トン・ブーンの手によって誕生し、その後彼の甥が南国シンガポールのイメージしたレシピに変更して現在もロング・バー（Long Bar）で提供されている。

Raffles Hotel Singapore
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