旅の扉

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  • 2020年1月11日更新
リスヴェル旅コラム
Editor:リスヴェル編集部

4000年の歴史ロマンを求めて北京週末旅行へ

天壇公園内にある祈念殿zoom
天壇公園内にある祈念殿
11月の3連休を利用して2泊3日の北京旅行へ行ってきました。テーマは歴史ロマンを感じる時空間を訪れること。たった2泊の滞在だから、到着日は午後、2日目は丸一日、3日目は午前中楽しめるフライトを選びました。限られた滞在時間だからこそ早起きして朝の時間も有効活用!歴史的建造物や街並みの中でタイムスリップしたような気分を楽しんできました。

最初に訪れたのは明代に皇帝が祈りを捧げたという「天壇公園」内にある祈念殿です。1420年に創建された祈念殿は釘を1本も使わず28本の柱で支える建築構造で、柱は季節や時間を表しているそうです。外観は青い瑠璃瓦の屋根が三層になっている円錐形でどこから見ても美しい!近づくととても大きく、クレーンを使わずに一体どうやって建設したのか想像もできません。そしてこんなに大きいのに、天壇公園はとても広く、東門入口から目標の祈念殿が見えませんでした。それもそのはず、天壇公園の面積は故宮博物院の4倍もあるそう。
南鑼鼓巷の胡同ストリートzoom
南鑼鼓巷の胡同ストリート
次に訪れたのは個性的なカフェやバー、雑貨店などが次々とオープンし、若者やアーティストからも注目の胡同エリア「南鑼鼓巷(ナンルオクーシャン)」です。南北約1kmの胡同ストリートは、歩いているだけでも刺激的な場所でした。ここでは、日本では食べられない清代の宮廷で食べられていたという牛乳と米酢から作る伝統的なデザート「奶酪」や、北京で人気の各種ドリアンスイーツを食べ歩いてお腹がいっぱいに。
ガイド付き人力三輪車で巡った什刹海zoom
ガイド付き人力三輪車で巡った什刹海
「南鑼鼓巷」で食べたことない食べ物をちょこちょこ食べ歩きした後は、ここから徒歩で行かれる「什刹海(シーチャーハイ)」へ。什刹海とは、800年程前に造られた3つの大きな人造湖(前海、后海、西海)の総称。こちらもとても人が造ったとは思えぬ巨大さ。湖畔にはかつての貴族や高官の豪邸や寺院が建設され、近代中国史に名を残した文化人や政治家の屋敷跡が残っているので、その景色を楽しむガイド付き人力三輪車が湖畔に待機しています。北京市の許可書を所持している人力三輪車ガイドの方に、湖の反対側にある茶館までガイドしてもらいながら連れて行って貰うと風も乗り心地も快適。北京市らしいゆったりした時間の流れがここにありました。

茶館で中国茶をいただいた後は、タクシーを利用して秀水街のシルク街へ。そして、夕方には書画や骨董店が集まる琉璃廠(リウリーチャン)で買い物をしてからホテルへ戻りました。この日、歩いた歩数はなんと、28,000歩!
上:故宮博物院の全景、下:景山公園の絶景zoom
上:故宮博物院の全景、下:景山公園の絶景
そして、最終日の朝は地元の女性に勧められた、故宮博物院の全景が望めるという景山公園へ行きました。公園入口で入場料を支払い岩山の頂上まで10分ほど登ると南側に故宮博物院の全景が、北側には景山公園の絶景が広がります。故宮博物院そのものが巨大なので、現代的な建造物が視野に入ってきません。まるでタイムスリップしたかのような感覚に浸れる場所でした。朝は逆光で靄がかっていたので神秘的ではありますが、写真を撮るなら午後の方が良いかもしれません!
前門大街の入口にあるスターバックスコーヒーzoom
前門大街の入口にあるスターバックスコーヒー
そしてこの旅で最後に訪れたのは2008年に開催された北京五輪を機に、大規模な再開発が行われた歴史ある繁華街「前門大街」(チェンメン ダージェ)です。前門大街は、正陽門から天橋路口までの南北およそ1kmの歩行者天国になっていて、清代末期から民国時代初期の町並みを再現した大通りには路面電車が走っています。新しくて綺麗だからテーマパークにいるような感じはするものの、清朝時代から続く老舗の飲食店や雑貨店、人気のインターナショナルブランドが軒を連ねているため、こちらも歩いて見ているだけで楽しかったです。全門大街に入ってすぐには中国語だから分かりづらいけどスターバックスもありました。
前門大街の通りを走る路面電車zoom
前門大街の通りを走る路面電車
今回は2泊という短期滞在なので1箇所に長く滞在せず色々見て歩くことを選びました。そのためには行き先や行き方を的確にアドバイスしてくださるコンシェルジュはとても頼りになります。今回も行きたい場所を伝えると、最善の交通手段や訪れる順番など、分かり易く適切にアドバイスしてくださり、貴重な時間を無駄にすることなく、とても楽しい2.5日を過ごすことができました。

次の記事では、素晴らしいコンシェルジュのいるザ・ペニンシュラ北京について紹介します。

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