旅の扉

  • 【連載コラム】旅行が大好きやか!
  • 2018年12月14日更新
亜細亜大学 経営学部 ホスピタリティ・マネジメント学科:小倉ゼミ 一期生

オーロラ求めて北極圏!大学生アラスカひとり旅日記! 第一章「アンカレッジ編」

アラスカの秋空に輝く満天のオーロラ!zoom
アラスカの秋空に輝く満天のオーロラ!
「私は英語が極端に苦手。いや、これはもはや苦手とかのレベルではありません。病的に英語ができないのです。英検では4級にすら落ち、高校のテストで英語偏差値18をたたき出したことも...。これはそんな英語力0に等しい私が一人北極を目指す大冒険の物語です。」

2018年3月。私はアルバイトに明け暮れていました。大学の友達は皆帰省したり、彼氏や彼女と遊んだり、それぞれ楽しんでいましたが、この時お金もない私は毎日アルバイト先と家を行ったり来たり。そんなつまらない日常を過ごしていたある日、私はあるアーティストに出会いました。それは「ドラマチックアラスカ」というバンド。彼らの曲は少し切ないギターサウンドに、爽快なメロディが特徴で、私はすぐに心を奪われました。彼らの曲を聴き漁った私でしたが、一つ疑問に思ったのがバンド名にも使われている「アラスカ」でした。なんとなく聞いたことのある地名でしたが、具体的にどのような場所なのか、何があるのか、日本とは関係のない異国の地に私は興味深々でした。

これが私とアラスカとの出会い。この日から私はアラスカについて調べました。地球上で一番美しい紅葉や、オーロラやホッキョクグマを見ることができるなど、そこはとても魅力的な場所。「行くしかない。」この時、私の普通の日常が少しだけ変わったような気がしました。

私は半年間必死にアルバイトをして軍資金をためました。いよいよアラスカへと旅立つ9月。この時期は紅葉とオーロラの両方を楽しむことのできる最高の時期、自然と士気も高まります。日本からアラスカへのアクセスはアメリカ本土の西海岸を経由し、アラスカの最大都市アンカレッジに向かうのがポピュラーで、私の予約した航空券も成田からアメリカオレゴン州のポートランド、ワシントン州のシアトルを経由してアンカレッジ入りを果たすというもの。アンカレッジ到着までは20時間ほどでした。
空港の写真zoom
空港の写真
アンカレッジに降り立つと、連日40度近い気温をたたき出す灼熱の日本とは異なり、コートを着ていないといられないほど肌寒く、ひんやりしています。「あぁついに来てしまった。」とワクワクと不安が止まりません。いよいよ英語もしゃべれない普通の大学生による大冒険が幕を開けます。

無事にアンカレッジ入りを果たした私は右も左も分からないままひとまず予約をしていたユースホステルへと向かいます。この日はもう日が暮れていたので近くのレストランにて夕食を食べ早めに休むことにしました。
21:00過ぎでこの明るさ!白夜の名残です!zoom
21:00過ぎでこの明るさ!白夜の名残です!
私は翌日から始まる冒険、私はこの冒険にいくつかの目的とテーマを持っていました。この旅のテーマは「アラスカ縦断」、目的は「氷河を見ること」、「地球上で一番美しいといわれるデナリ国立公園の紅葉を見ること」、「オーロラを見ること」、「沢山の野生動物を見ること」、「北極圏で先住民族エスキモーの方々と交流をすること」、「北米大陸最北端のポイントバローに行くこと」。

これらを達成するべくまずはここアンカレッジで氷河を見る計画なのですが、ここは“辺境の地”アラスカ。公共交通手段はまともにありません。自分で手配して氷河を見るのは不可能。つまり、自分で街にある旅行会社に交渉するほかないのです。先にも話した通り右も左も分からない私は翌日、日の出と同時に街へと繰り出しました。

しかし、「ひとまず街に出ればなにか手掛かりはあるだろう。」という楽観的な考えはのちに私を地獄へと叩き落すのでした…。時差ぼけのおかげで早朝から元気な私はまず、アンカレッジのダウンタウン内にあり、歩いて行ける観光地へと行きました。
観光地の一つにもなっている美しいアンカレジ駅の駅舎!zoom
観光地の一つにもなっている美しいアンカレジ駅の駅舎!
アンカレッジは海からほど近く、オーシャンビューの公園や、アラスカらしいログハウスのビジターセンターなどがあり、それらを巡ります。しかし、アラスカ州の最大都市とは言っても途中経由してきたアメリカのほかの街とは異なり、ここはあくまでアラスカ。何度も言いますが“辺境の地”なのです。街は小さく観光地も少ない。日本ではどこにでもあるコンビニを見つけるのも一苦労。

やっと見つけた小さな商店で氷河ツアーを開催する旅行会社が開店するのを待ちます。午前10時、いよいよ街の店が続々と活気づく時間。私も目に留まる旅行会社に手あたり次第交渉していきます。しかし、どこの旅行会社も前日締め切りだというのです。翌日にはアンカレッジを旅立ち、デナリ国立公園へと向かってしまう私は明日まで待つわけにはいきません。

「いやいや、アラスカにはしばらくいるんだから別に後で氷河を見に行けばいいじゃない。」と思っているそこのあなた!アラスカはそんなにうまいこと行かないのです。極北のアラスカではどこでも氷河がみられると思いがちですが、アラスカの中で氷河を見られるのは山岳部と積雪量の多い南部のみ。これから行くデナリ国立公園にも氷河はあるのですが、急峻な山岳部を流れているため近づくことはできません。

そうなると残されたのは南部のみ。南部はほかの地域とは異なり、山もなだらかで、更に海や湖に落ちる氷河が多く船で氷河の近くへとたどり着ける、いわゆる「観光地化された氷河」が多いのです。つまり、近くで氷河を見るためには何としても今日ツアーに参加しなければなりません。

追い詰められた私は街中でも一際目を引く大きなビジターセンターへと足を運びました。たどたどしい日本人英語で氷河を見に行きたい旨を伝えると、ここで有益な情報を得ることができました。「アンカレッジから日帰りで行ける氷河が一つだけある。それはポーテージ氷河という名の氷河で、ログハウスビジターセンターの前を13時に出発するバスがある。」というのです。しっかりとお礼を言い、先ほども訪れたログハウスのビジターセンターへと向かいます。
ログハウスビジターセンターの近くの公園!アンカレッジは花が多い街でした!zoom
ログハウスビジターセンターの近くの公園!アンカレッジは花が多い街でした!
人通りのにぎやかな街を抜け、再びログハウスのビジターセンターに到着です。そこで確認の意味も込めて再びポーテージ氷河について聞いたのですがここでまさかの「そんな氷河知らない。」の一言。

外に出てバス停を確認するも一切そんなものは見当りません。さっき聞いたポーテージ氷河というのは幻だったのか、とにもかくにもまた振り出しです。道にある旅行会社に片っ端から交渉していきます。一時間ほどかけ4店舗ほど交渉するも成果は得られず、あきらめかけたその時、ある一軒の小さな旅行会社が「HAIしろくまツアーズ」という旅行会社を紹介してくれました。

ここにきて時間的にも最後のチャンスが訪れます。すぐさま言われた旅行会社に向かい暖簾をくぐると迎えてくれたのはまさかの日本人。ここにきての日本人に助けられることを情けなく思うと同時にこれだけ日本から離れてきても日本人が生活をしているということに驚きを感じました。そんな日本人に案内されたのがここから近いマリオットホテルの一回に併設されている旅行会社が昼行っている氷河ツアーというものでした。

申し込み期限時間まであと少しらしく、寒いアラスカで汗を流しながら必死で走ります。言われた通りホテルの奥に行くと旅行会社があり、私の「今日氷河を見に行くツアーはありますか?」という問いに笑顔で「Yes!」と答えてくれました。無事に申し込みを終えた私は、朝立ち寄った商店へ再び行き、昼食を調達し再びマリオットホテルへと戻りました。

いろいろありましたが、やっと!やっと!氷河とご対面ツアーの幕開けです。第二章はどんな冒険が待っているのでしょうか

小倉ゼミ一期生 Yuuri
亜細亜大学 経営学部 ホスピタリティ・マネジメント学科:小倉ゼミ 一期生
亜細亜大学 経営学部 ホスピタリティ・マネジメント学科 小倉通孝ゼミの一期生(2017年入学)14名による旅のコラム。ゼミの授業を通して訪れた国内外の観光地をフレッシュな学生の視点でレポートします。

亜細亜大学 経営学部 ホスピタリティ・マネジメント学科
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