人気のLCC セブパシフィック航空の路線展開
フィリピンのLCC セブパシフィック航空は、現在マニラと成田、関西、名古屋、福岡の日本の4つの空港を結んでいます。成田空港には更にセブ路線があり、リゾートを楽しむ客層に人気です。
成田空港からニノイ・アキノ・マニラ国際空港に向かいました。毎日2便の就航で、成田空港発は、午後と夜。マニラ発は早朝と午後です。今回は、成田空港午後発の5J5055便に乗りました。LCCですが、セブパシフィック航空は成田空港の第二ターミナルビルの発着です。フルサービスキャリアと同じ場所からの出発は、距離のある第三ターミナル発着の他のLCCに比べて利用しやすいのが特徴です。
事前チェックインで、優先搭乗?!
搭乗に際し、お勧めしたいことがあります。それは、事前チェックイン。
出発前に、スマホにダウンロードしたアプリで簡単に行えます。セブパシフィックには通常チェックインとオンラインチェックインの2つの列が存在します。このオンライン側は、優先搭乗と同じように列が短いのです。つまり、フルサービスキャリアにあるビジネスクラスの優先搭乗と同じ効果を発揮するのです。まだ、事前チェックインをする人が少ないようで、これを利用しない手はありません。
現地の太陽を思わせる鮮やかな機体
朝マニラを出発したエアバスA330-300がゲートに到着していました。
黄色と青を使ったデザインは、熱帯モンスーンの国の熱い太陽と海を思い起させ、早くも現地に飛んだようなわくわくした気分にさせてくれました。
搭乗へ
エアバスA330-300は全席エコノミークラスですので、436席が並びます。2か所のボーディングブリッジが機体に付き、効率よくお客様を機内に向かい入れています。ドア付近には黄色のポロシャツを着用した客室乗務員が笑顔を見せています。
最前方からエコノミークラス3-3-3の座席が後部まで続いている様子は壮観。落ち着きを与えるブルーグレーのシートとグリーンのヘッドレストのレザーシートです。
最前方の中央壁面には、CEBU PACIFIC AIR.COMの文字と飛行機のイラストが描かれています。機外に目をやると、黄色いウイングレットにも斜めに社名が見えています。
客室乗務員の制服がカジュアル
シートベルトサインが消えると、客室乗務員がテキパキと動きます。ポロシャツにグリーンのエプロン。これは、2016年に創業20周年を記念して導入した新制服で、セブ出身の人気デザイナーJun Escarioが手掛けたものだそうです。ボトムはデニムを使った素材で若々しいイメージです。
サービスの開始と共に、ネットで事前オーダーをしたお客様に機内食が配られます。一段落すると、機内購入のお客様向けの食事やドリンクの載ったカートが座席をまわります。カートには、追加の機内食ミールに、カップ麺、ポテトチップスやドリンクが搭載されています。
事前オーダーで満足の機内食
インターネットの事前オーダーでチキンケバブを頼んでいました。アップルティのペットボトルと共に運ばれて、黄色いシートに載せて頂きます。このシートが優れもので、テーブルの上でも全く滑りません。甘辛いチキンは、串から外してガーリックヨーグルトソースをかけて食べます。ライスが足りなくなるほどの美味しい機内食でした。今回のフライトのような短距離国際線では、フードロスを防ぐ為に機内食の事前予約システムを導入しているとのことで、空の環境問題に取り組んでいる姿勢が伺えます。
グッズが貰えるかも?!
機内食サービスが一段落すると、ゲームの時間が始まります。最前方に立つ客室乗務員の手には、セブパシフィック航空のグッズの小物入れが用意されていました。簡単なクイズで正解者に当たります。笑顔の客室乗務員が機内を和ませてくれる楽しい演出です。
機座席ポケットを見ると、機内誌「smile」、飲食メニュー「fun cafe」、吐袋と安全のしおりが揃います。最近はLCCも機内誌に力を入れています。日本語は機内サービスの一部のみの表記で他は英語ですが、写真だけを見ても雰囲気は伝わります。特に路線図を見るのは楽しく、ドバイやシドニー、メルボルンといった長距離にも就航しているのがわかります。
実はこの機内誌、シンガポールで開催のアジアパシフィック・パブリケーション・アワード2018で金賞を受賞したとのこと。機内エンターテインメントの無いLCCの機内で提供されるサービスとして機内誌がクローズアップされるなど嬉しい出来事です。
乗務員集合
438人乗りのこの便には、男性2名に女性7名、計9名の客室教務員と、2名の男性コックピットクルーが乗務しています。
マニラ到着後には、乗務員全員の集合写真を撮ることができました。フライト後のお客さまを送り出した後のクルーの笑顔はとてもいいものです。
一つのフライトを定時に安全に終わらせることができた安堵の表情なのでしょう。
協力:セブパシフィック航空 ⇒ https://www.cebupacificair.com/ja-jp