アメリカンワインというと、カリフォルニアのイメージが強いですが、シアトルのあるワシントン州も素晴らしいワインカントリーなのです!ワインの生産はカリフォルニアについで全米第2位を誇ります。ワシントン州のワイン生産地は、昼夜の温度差が激しく、世界のワイン生産地の中でも類い稀な環境にあります。そんな中で育つブドウは甘みを含みつつも清涼感があり、他とは違う味わいを持つワインの産出に繋がっています。
そんなワシントンワインの中でも、トップクラスの人気を誇るのは、チャールズ・スミス・ワインズ。
ワイナリー&テイスティングルームは、シアトルのダウンタウンから車で15分ほどの、ジョージタウンというところにあります。古い倉庫を改装したというワイナリーは、ブラックライトがきらめき、ロックが流れるテイスティングルームはクラブ風。1歩足を踏み入れると、ワイナリーとは山の中みたいなところにあるもの、というイメージを覆されます。
さらに、日本人目線だとワイナリー経営とは代々からの家業など、伝統的な背景をイメージしてしまいますが、オーナーであり、ワインメーカーでもあるチャールズ・スミス氏は、カリフォルニア出身で、デンマークに渡りロックバンドのマネージャーをしていたという異色の人。その活動中にワインの魅力に目覚め、1999年に帰国すると独学でワイン造りを学び、2001年にワイナリーを開設。現在のワイナリー&テイスティングルームは2015年からだそうです。努力と情熱のみで醸されたワインの味に、期待は高まります。
奇抜で、かつロックの世界観が漂うボトルデザインからは、無骨で重厚な味覚を想像してしまいますが、ソーヴィニヨン・ブランは華やかで爽やか、カベルネ・ソーヴィニヨンはフルーティーで繊細な味わい。どちらもスイスイ飲めてしまいそう。チャールズ・スミスのワインは、言うなれば人生を楽しむためのワイン。デザインから味わいまで、現代人のライフスタイルに溶け込むように造られているそうです。
カジュアルに楽しめるチャールズ・スミスのワインですが、最近のシアトルでは、こうした都会型のワイナリーが増えつつあります。週末に、フラッと飲みに行く場所がワイナリー、という環境は羨ましい限りです。同じようなチェーン店ばかりが目立つ東京の一角でも、誰かがこんなワイナリーを作ってくれたらいいのに、なんてついつい考えてしまいます。
チャールズ・スミス・ワインズ
https://www.charlessmithwines.com/index.php
ブランドUSA
https://www.gousa.jp/
シアトル・ワシントン州観光事務所
http://www.visitseattle.jp/