旅の扉
- 【連載コラム】ヘルシー目線でアジアの旅をスナップ!
- 2017年5月11日更新
- Asian Wellness Journey アジアン・ウェルネス・ジャーニー
ライター・エディター:河辺さや香
実は“癒やしに貪欲”な上海。シティのど真ん中でエネルギーバランスを整える
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- 東京以上にエネルギッシュな熱気を感じる国際都市・上海。この街で暮らす人々は、“疲れを癒やす”ということに対してかなり貪欲なのかもしれません。というのも、街中の至るところにマッサージ店が点在し、老若男女問わずまるでコンビニに立ち寄るかのごとく、日常的に利用しているからです。忙しいエグゼクティブやキャリアウーマンも例外ではなく、皆行きつけサロンをもっている様子。ことに、世界的なスパブランド「アナンタラスパ」がシティのど真ん中にあるのはほんの有数で、中国では上海だけなのだとか。
今回筆者が訪れたのは、上海の地下鉄・静安寺駅直結のホテル「ザ プリ ホテル アンド スパ」。ホテルには2年前に宿泊したことがあるですが、お部屋自体がまるでスパのように癒やしくつろげる空間だったのを今でもはっきり覚えています。しかし、ホテル名に「スパ」とうたっているのは決してこれが理由なのではなく、極上の施設「アナンタラスパ」を備えているから。その自慢のトリートメントを体験してきました。
では、ここからは「アナンタラスパ」の“ウェルネス・ジャーニー”的魅力を、いくつかご紹介しましょう。
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- ①とにかく広いプライベート空間
施術は完全個室にて行われるのですが、とにかくシティのスパらしからぬ贅沢な広さ!長い長いコリドーを通っていると、全5室のみという事実が嘘のように思えるほどです。
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- ②心から落ち着く光と色使い
お部屋はダブルルームとシングルルームの2タイプありますが、どちらも木や竹、石など自然素材を使ったインテリアで統一されています。一口に“温かみのある”というのともまた違う、絶妙な色使いと光の加減。なんとなくお寺にいる時のように心の奥底から静まっていくのは、日本人が潜在的に持っている感覚と深く関係があるのかもしれません。お部屋に足を踏み入れた瞬間から、安心感に浸れます。
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- ③お茶を使った中国らしいトリートメント
せっかくなら、その土地らしいトリートメントを受けてみたいと思うもの。上海のアナンタラスパでは、緑茶のスクラブや白茶の保湿パックを体験することができます。お茶には独特の“気(生命や精神、心の動き)”があって、それが気持ちを落ち着かせてくれるのだとか。またお茶の持つデトックス作用によって、心身のバランスを整えることができるそうです。
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- ④香りで自分の状態を無理なくリセット
施術の前には、その時の自分の状態に合わせたアロマオイルを選ぶことができます。例えば、疲れていたら癒やし効果のあるラベンダー、元気を出したいときはリフレッシュできるミント、というように。気持ちが高ぶりすぎていても落ち込みすぎていても、安心して身を委ねることができる。これこそ大都会のオアシスと言えるでしょう。
- ⑤まさにゴッドハンドと呼ぶにふさわしい力加減
今回私が受けたのは、「アナンタラ・シグネチャー・マッサージ」という「アナンタラスパ」を代表する90分のメニュー。オリジナルのアロマオイルで巡りをよくし、筋肉の疲れをときほぐしてくれるマッサージです。上海の「アナンタラスパ」では、先に書いたお茶を使ったトリートメントも含まれています。
これまで各国のスパでトリートメントを受けた経験のある筆者ですが、過去には“イタ気持ちいい”を味わうためにグッと力を入れることも多々ありました。それが、今回は違いました。力を入れる寸前でフッと抜ける感覚を味わえたのです。あまりに絶妙な力加減に、どうしてこんなにも自分の身体の感覚を分かってくれるんだろうと、不思議に思えたくらい。おかげで後半30分は夢うつつ……、素晴らしいスパジャーニーでした。
東京から上海までは直行便で約3時間、飛行機を乗り継いで長時間移動する必要はありません。それに上海には感度の高いショップや美味しい食べ物も溢れており、いい意味で東京と同じ感覚でいられるので、脱力しすぎることもありません。元気と癒やしを両方チャージできる週末旅のディスティネーションとして、ぜひリストの一部に加えてみてはいかがでしょうか。
取材協力:
ザ プリ ホテル アンド スパ https://www.lhw.com/pulihotel