旅の扉

  • 【連載コラム】空旅のススメ
  • 2016年12月12日更新
あびあんうぃんぐ
航空ライター:Koji Kitajima

マカオのランドマーク 老舗カジノを持つホテル・リスボア

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昼間の顔もまたきらびやか

世界一の規模を誇るカジノの街と言えば、今やラスベガスを抜いてマカオがその座に君臨します。
その中でも、カジノをイメージするきらびやかな街のイメージの代表は何と言ってもホテル・リスボアとグランド・リスボア・ホテルです。
双方にカジノを持ち、夜になるときらめく様子は、まさにマカオの顔そのもの。

1970年に創業した1、000室を持つ堂々たる風格のホテル・リスボア。
沢木耕太郎の「深夜特急」でもこのカジノ・リスボアが描かれており、夢中で読んだことを想い出します。

ポルトガルと中国の装飾様式を融合させた豪華な建物は、一階のロビーに足を踏み入れた途端、眩いばかりのシャンデリアに目が奪われます。
ゴージャスな円形の階段を上ると、フロントへ向かう通路には、マカオのカジノ王スタンレー・ホー氏の秘蔵のコレクションが。ホテル・リスボアは博物館のようなホテルと言われているだけあって、非常に充実した美術品の数々を見ることができます。柱のモザイクも豪華で、歴史を感じさせる、風格のあるホテルです。

まばゆいばかりのロビー付近 数多くの装飾品が並びますzoom
まばゆいばかりのロビー付近 数多くの装飾品が並びます

ロイヤルタワールームには、専用のエレベーターで向かいます。カードキーでのみアクセスできますので、セキュリティーは万全です。
部屋の広さは49㎡、そのゴージャスさに圧倒されます。
ゴールドとブルーで統一されたファブリック、天蓋付の大きなベッド、4人がゆったりと座れそうな大きなソファー、デスクなど調度品も豪華です。
ロゴの入ったスリッパやタオルなども厚みがあり、さすがはマカオの5つ星ホテルだと感じます。

ミネラルウォーターはもちろん、ビールなども含めミニバー内のドリンクは全て無料、市内通話、室内映画も無料なのは嬉しいところです。
部屋にはウェルカムフルーツとチョコレートが用意されており、ひと時の寛ぎの時間が過ごせます。

ゆったり過ごせる部屋zoom
ゆったり過ごせる部屋

バスルームもゴージャスです。アメニティはエルメス。壁板には大理石、床とガラスにはモザイク模様を施し、シンクはダブルです。
ミストやジャグジーが付いたバスタブもあり、旅の疲れを心地よく癒してくれました。

機能的なバスルームzoom
機能的なバスルーム

朝食は、不夜天Cafeでのブッフェです。
点心、ちまき、大根餅など飲茶を中心に、中華のメニューが特に多く、サラダやフルーツ、デザートも充実しています。
パンは、クロワッサンやマフィン、甘いデニッシュ系の物など非常に種類が多く人気があります。
シェフがその場で作ってくれる卵料理などのライブキッチンも。
メニューは時間帯によって変わりますが、カジノに合わせて24時間営業しているので使い勝手が良く便利です。
不夜天Cafeの隣にあるリスボア ケーキショップ。行列の出来る人気の店で、朝食ブッフェのパンは、こちらのショップでも購入することができます。

不夜天Cafezoom
不夜天Cafe

New Furusatoは、天ぷらや鉄板焼きのカウンターを持つ日本食のレストランです。
ワインセラーがあり、質も量もマカオ随一の日本酒コレクションが自慢です。ワインリストは、電話帳をはるかに超える厚みになっており、その歴史を感じさせます。コレクションは16、800種類を数え、今も増え続けています。

広東料理の名門Portas do Solは、280人も入れる広いレストランです。1、600㎡にもなる宴会場は、丸テーブルがはるか彼方まで続き、その大きさを感じます。歴史が長く、マカオの人達に人気のレストランです。

娯楽場と書いてあれば、そこはカジノ。多くの人を魅了して来た歴史ある場所への通用路です。ロビー階から直接カジノへアクセスできます。より豪華絢爛なカジノを堪能したいのであれば、隣のグランド・リスボアへ。
空中回廊と地下道の二箇所で結ばれています。

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館内の様子

ホテルへのアクセスは、フェリーターミナルから専用のシャトルバスがあります。
ホテルの前には公共のバスターミナルもあり、どこへ出かけるのにも便利です。マカオの中心に位置するセナド広場は徒歩圏内なので、世界遺産観光には最適な立地です。
フロントには日本語の話せるスタッフもいますので、英語に不安があっても安心して滞在できます。

マカオに宿泊したのなら、誰しも経験したくなるのは夜間の華やかなネオンの見学です。
グランド・リスボアを後ろに配した、正面玄関前からの眺めは大人の遊園地という風情で他を圧倒する力を見せてくれます。
どこから眺めてもその豪華絢爛なきらびやかさは、マカオの顔です。

ホテル・リスボアは、歴史を感じることのできる風格のある、まさにマカオのランドマークと呼ぶにふさわしいホテルでした。 

ホテル・リスボア 
日本語ホームページ ⇒ http://www.hotelisboa.com/-jp

所在地:2-4 Avenida de Lisboa, Macau
電話:(853) 2888 3888
FAX :(853) 2888 3838
Eメール:reservation@hotelisboa.com
 

航空ライター:Koji Kitajima
大阪府出身。幼少期より空への憧憬の念を持ったまま大人になった、今や中年の航空少年。
本業のかたわら情報を発信しています。週末は航空ライター兼ブロガーとして活動中。
旅のモットーは、「航空旅行を楽しまないと旅の魅力は半減です。旅の楽しみは空港から始まる」です。

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