旅の扉

  • 【連載コラム】空旅のススメ
  • 2016年6月13日更新
あびあんうぃんぐ
航空ライター:Koji Kitajima

人生を豊かにする旅の始まりはこのラウンジから

旅の始まりはこの先からzoom
旅の始まりはこの先から

旅先の航空会社を利用して、いち早く現地の雰囲気を感じながら旅をするのがお勧めです。搭乗前から香港を味わうにはラウンジの利用がいいですね。
キャセイパシフィック航空は、羽田空港に於いて2014年12月に外資系エアラインでは初めてのラウンジを開設しています。

日系エアライン双方が、一日20便以上を運航しラウンジの利用者も多いことを考えると、グループのキャセイドラゴン航空の深夜便も含めて3便で自社ラウンジを設けてしまうことに、キャセイパシフィック航空の本気度が伝わってきます。

自宅での寛ぎを更に一歩進めた快適さを追求していますzoom
自宅での寛ぎを更に一歩進めた快適さを追求しています

航空会社系のラウンジは自分には無縁だと思っていませんか。
長距離便のビジネスクラスの航空チケットにはなかなか手を出せなくても、近距離の香港便であれば充分手の届く範囲です。
また長距離便であっても、直行便の無い就航地へ香港国際空港で乗り継げば、経由地でもゆっくり休むことができます。

キャセイパシフィック航空のラウンジは、国際線ターミナルの114番ゲート付近、全日空の「ANAラウンジ」や日本航空の「サクララウンジスカイビュー」などがあるラウンジエリア最上階となる6階にあります。
総面積990㎡で座席数は190席、ホームタウンである香港以外にある自社ラウンジとしては最大級の広さを誇ります。

飲食サービスはホテルオークラのグループが担当することでも有名なキャセイパシフィック航空のラウンジですが、あらためてその魅力を感じてみたいと思います。

前菜やサラダ類も充実したフードバーzoom
前菜やサラダ類も充実したフードバー

CX543便搭乗前に利用してみました。
エントランスで受付を済ませ中に入ると、まずフード・バーがあります。サラダやフルーツ、チーズ、パン各種といった軽食メニューに加え、あんみつやコーヒーゼリーなどもあり、楽しめます。

ヌードルバーではシェフがその場で担担麺を作ってくれますzoom
ヌードルバーではシェフがその場で担担麺を作ってくれます

その奥、お馴染みのヌードルバーでは、ホテルオークラのシェフが、特製担担麺やワンタン麺などの出来立ての本格的な麺料理を提供してくれます。香港国際空港のラウンジでも大人気のこの担担麺を食べていると、気持ちはすでに香港です。

麺類に加えてここでは、和朝食やホテルオークラ特製フレンチトーストなども提供してくれます。
世界一と評されたこともあるこのフレンチトーストが羽田空港で食べられるとは至福以外の何ものでもありません。

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クオリティーの高いメニューの数々

バーラウンジではワイン、スピリッツ、バーテンダーさんがその場で作ってくれるカクテルの他、昨年12月からは、ラウンジの開設1周年を記念して作られた、2種類のシグネチャーカクテルもあります。
キャセイパシフィック航空のコーポレートカラーである、緑と赤の2色のグラデーションの「羽田ジェイド」夜の空港の滑走路に灯る誘導灯をイメージしたというノンアルコールカクテルの「スウィート羽田」
どちらもここでしか飲めない特別なカクテルです。

外に目を移せばいつもと違う空港の光景が広がりますzoom
外に目を移せばいつもと違う空港の光景が広がります

三方向を窓に囲まれた、飛行機を見るのに絶好のロケーション。国際線ターミナルの展望デッキからの見慣れた風景も、ここからだとまったく違って見えます。
バーラウンジのゆったりとしたソファに座り、カクテルを飲みながら好きな飛行機を眺めるのは最高の気分です。
天気がいい日には大きな窓から陽の光が降り注ぎますので、欧州の人には眩し過ぎるとのことで、ブラインドが半分下ろされていることもありますが、とても気持ちのいい時間が過ごせます。

ビジネス利用の多い羽田空港らしく、仕事のし易さにも充分配慮されており、ビジネススペースには、
iMacとプリンターを完備した4席のワークステーションが用意されています。もちろん、Wi-Fiの利用も可能で、USBチャージャーとコンセントは至るところに用意されています。

接客もさすがのホテルオークラブランドを感じます。この日は、岡田副支配人をはじめ、スタッフの方々からのさりげないおもてなしの心が伝わり、その行き届いたサービスと気配りにより、最高に心地よい安らぎの時間を過ごすことができました。

次の海外旅行では、キャセイパシフィック航空のビジネスクラスチケットを手にして、騒がしいベンチで過ごすいつもの出発前の時間を、ゆったりと広い静かなラウンジで優雅に過ごしてみてはいかがですか。

キャセイパシフィック航空

航空ライター:Koji Kitajima
大阪府出身。幼少期より空への憧憬の念を持ったまま大人になった、今や中年の航空少年。
本業のかたわら情報を発信しています。週末は航空ライター兼ブロガーとして活動中。
旅のモットーは、「航空旅行を楽しまないと旅の魅力は半減です。旅の楽しみは空港から始まる」です。

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