旅の扉

  • 【連載コラム】トラベルライターの旅コラム
  • 2016年6月9日更新
よくばりな旅人
Writer & Editor:永田さち子

Spring Japan(スプリングジャパン)で中国2都市を巡る旅へ

イメージカラーのグリーンが初夏の爽やかさを思わせる機体。zoom
イメージカラーのグリーンが初夏の爽やかさを思わせる機体。
いまさらですが、成田空港第3ターミナル初体験。
LCCを利用する海外の旅へ出かけてきました。

今回のフライトは、Spring Japan(スプリングジャパン/春秋航空日本)。今年2月、成田から直行便が就航した中国の重慶・武漢の2都市をいっぺんに体験しちゃおうという、ちょっとよくばりなプランです。

「春秋航空って、中国の航空会社じゃないの?」
と思われるかもしれませんが、Spring Japanはれっきとした日本の航空会社。中国・上海に拠点を置く春秋航空公司グループのLCCで、国際線は重慶と武漢、国内線では広島と佐賀に直行便を就航しています。
第3ターミナル内のSPRING SHOPも要チェックです!zoom
第3ターミナル内のSPRING SHOPも要チェックです!
初めて訪れた第3ターミナル。
せっかくなので搭乗前にターミナル内をぶらついてみました。

飲食店、コンビニと並んでSpring Japanのショップがあり、国内の就航都市である広島、佐賀の特産品も。
かきめしの素、国内生産日本一を誇る広島レモンを使ったお菓子、佐賀の自然しょうゆなどが目を引き、これから海外へ出かけるのだということを一瞬忘れて手が伸びそうになります。
おっと、いけない、ここで荷物を増やすのは得策ではないですね。これは、帰国後のお楽しみとすることにしましょう。

機内では、爽やかな若草色のユニフォームをまとった乗務員が迎えてくれます。この制服、ジャケットタイプとワンピースの2種類があり、どちらもかわいい! ジャケットの下のグリーンのストライプのブラウスもとても涼しげでステキでした。

乗務員のほとんどが日本人。日本式のおもてなしを期待できます。zoom
乗務員のほとんどが日本人。日本式のおもてなしを期待できます。
客室乗務員、パイロットがほとんど日本人であることも、Spring Japanの特徴です。現在、乗客の9割がインバウンドの中国人旅行者であるため中国人乗務員が1名登場するそうですが、驚くほど日本語が堪能。サービス、ホスピタリティとも日本のクオリティを期待できます。それに、CAさんのチームワークがとても良く、楽しそうに仕事に取り組んでいることが伝わってきました。

有料の機内食、飲み物はシートポケットにあるメニュー「BISTRO SPRING」から選べます。路線と月ごとに内容が変わる機内食(800円)のほか、出発の72時間前までに予約注文すると食べられる和食のお弁当が2種類(各2,300円)。
飛行機代が安い分、機内でちょっと贅沢な気分を味わってみるのもいいかもしれません。

限定ボトルの日本酒は福島県・榮川酒造のもの。親会社である春秋航空公司の社長さん自ら「春秋」の文字を書かれたそうです。搭乗の記念にボトルと升を持ち帰ることができ、CAさんにお願いすれば袋を用意してくれますよ。
メニューから選べる機内食のほかに、予約制の和食弁当も。zoom
メニューから選べる機内食のほかに、予約制の和食弁当も。
この日のフライトは約180名の乗客のうち、日本人は私たちのグループ5人だけ。中国の人たちのパワーに圧倒されっぱなしでしたが、にぎやかで楽しいフライトでした。

到着前の“機内体操”。これがなかなか楽しいのです。zoom
到着前の“機内体操”。これがなかなか楽しいのです。
重慶に到着後は1泊し翌日、鉄道を利用して武漢まで移動。武漢では2泊し、再びSpring Japanで成田へ帰ってくる3泊4日の旅でした。
ちなみに、成田~重慶は約5時間、武漢までは約4時間、飛行機代は片道5,000円~。どちらか1都市なら週末の1泊2日、2泊3日で十分楽しめるし、国内旅行よりずっとお手軽な料金です。

参考までに国内線のほうは、成田~広島が5,690円~、成田~佐賀は5,700円~。国内線のほうがちょっぴり高いのです。とはいえ、この金額は十分、魅力的です。
週末にちょこっと中国まで…そんな旅が実現します。zoom
週末にちょこっと中国まで…そんな旅が実現します。
このあと、今回訪れた重慶・武漢の魅力を何回かに分けてご紹介していきます。

★くすりと笑える「中国・武漢で遭遇した、夜の中国人」は、こちらから
Writer & Editor:永田さち子
スキー雑誌の編集を経て、フリーに。旅、食、ライフスタイルをテーマとし、記事を執筆。著書に、「自然の仕事がわかる本」(山と溪谷社)、「よくばりハワイ」「デリシャスハワイ」(翔泳社)ほか。最近は、旅先でランニングを楽しむ、“旅ラン”に夢中!
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