旅の扉

  • 【連載コラム】トラベルライターの旅コラム
  • 2016年1月18日更新
よくばりな旅人
Writer & Editor:永田さち子

タイ・バンコクで堪能! 日本が誇るオークラ・クオリティのおもてなし

ベッドの枕もとにおかれた折り鶴。日本流のおもてなしが、ここバンコクで各国のゲストに人気とか。zoom
ベッドの枕もとにおかれた折り鶴。日本流のおもてなしが、ここバンコクで各国のゲストに人気とか。
タイ・サムイ島への旅で帰路に立ち寄ったバンコク。サムイ島で過ごした3日間は、癒しの空気にどっぷり浸かって心身ともゆるゆる&ぐだぐだになっていたので、バンコクでは都会の空気に刺激を受けて社会復帰のための「リハビリ」です。
街の熱気に包まれ定番の観光&パワースポットを訪れたいし、お買いものもしたい。もちろん、ローカルのタイ料理も! 空港から市内が近づくにつれ、リゾートで眠っていた欲求のかたまり?みたいなものが、むくむくと沸きあがってきました。

今回滞在したのは、『The Okura Prestige Bangkok(オークラ プレステージバンコク)』。そう、名前からもわかるように日本が誇るホテル・ブランド、オークラグループの1軒です。
『オークラプレステージ』は2012年、ホテルオークラの最高峰として誕生した新ブランド。その栄えある第1号が同年5月、バンコクに登場したこのホテル。ちなみに第2号は同じ年の7月、台湾に『The Okura Prestige Taipei(オークラ プレステージタイペイ』がオープンしています。
モダンな外観は、タイの伝統的なあいさつのしぐさを表しています。zoom
モダンな外観は、タイの伝統的なあいさつのしぐさを表しています。
ホテルはバンコク中心部のランドマークともいえる34階建てのPark Ventures “Ecoplex”内。「日本とタイの文化の融合」をコンセプトに、低層階にエントランスとショップを、24階以上の高層階にレセプション、レストラン、240の客室のほか、プールやスパ施設を展開しています。


建物を見上げると、上部に向かって緩やかにカーブを描く姿が印象的。これは、胸の前で両手を合わせて歓迎と感謝の意を表すタイの伝統的なあいさつのしぐさと、ハスの花をイメージしているのだそう。モダンでありながら、タイらしさを感じられる外観です。また、エネルギー消費を25%削減した、タイで初めてのエコビルディングとしても話題になっています。
24階にあるレセプションは吹き抜けの解放感ある空間。和服姿の女性が立つこともあります。zoom
24階にあるレセプションは吹き抜けの解放感ある空間。和服姿の女性が立つこともあります。
そして、ホテルがあるのはプルンチット通りと通称「大使館通り」と呼ばれるワイヤレス通りの交差点。BTSスカイトレインのプルンチット駅とはスカイブリッジで直結しています。

近代的なオフィスビルや高級ショッピングエリアに隣接し、近くにはアメリカ、スペイン、スイス、オランダなど各国大使館が点在するロケーションは、東京にたとえるなら現在、建て替え工事が進むご本家のホテルオークラがある六本木から溜池山王あたりに似ているかもしれません。ただ異なるのは、わずかワンブロック離れると歩道に屋台があふれるアジアの街並みが現れること。さらに、バンコクでもっとも有名なパワースポット、エラワンまでも歩いて10分足らずの好立地です。

オークラらしい落ち着きと気品にあふれた客室。コンセント、USBボードの数と位置も使いやすく、文房具セットまで備えられていることに感激しました。zoom
オークラらしい落ち着きと気品にあふれた客室。コンセント、USBボードの数と位置も使いやすく、文房具セットまで備えられていることに感激しました。
日本が誇る老舗ホテル、オークラ・ブランドならではの落ち着きと安らぎがあふれる館内は、客室のつくり、アメニティ、細かな備品にも日本流の細やかな心づかいが感じられます。特にトイレとバスルームは日本人に使いやすいつくり。たとえば海外の場合、ホテルのランクが上になるほどバスタブとシャワーブースが別々になっていることが多いのですが、ゴージャス感がある割に意外に使いにくく感じたことはないでしょうか。その点ここでは一体になっているので、ゆったり「日本式入浴法」でくつろげるというわけです。
コーヒー、紅茶、ハーブティーのほか緑茶のセットも。ウエルカムスイーツは、B1Fにあるホテル直営のパティスリーから。マカロン、おみやげに買って帰りたいくらい美味しい!zoom
コーヒー、紅茶、ハーブティーのほか緑茶のセットも。ウエルカムスイーツは、B1Fにあるホテル直営のパティスリーから。マカロン、おみやげに買って帰りたいくらい美味しい!
活気と猥雑さがあふれるアジアの都市を堪能するには、体力とフットワークの良さが必須。気分がハイになり疲れ知らずで遊びつくした分、ホテルに帰ってきて普段慣れ親しんだ日本流のホスピタリティを感じるとほっとするのも事実。2日間の短い滞在をできるだけ効率よく、そして快適に過ごすため、このホテルを選んだのは大正解。アジアの混とんとした空気を味わいつつ、ホテルに帰るとラグジュアリーな気分にひたれる、あれもこれもとよくばりな旅に、ぴったりのホテルでした。

そして私のような日本人ツーリストやビジネスマンのみならず、欧米からのゲストや地元・タイの人の利用も多いと聞き、日本人として誇らしい気分になりました。

空中に浮かぶような感覚を楽しめるインフィニティプール。このロケーションも自慢です。zoom
空中に浮かぶような感覚を楽しめるインフィニティプール。このロケーションも自慢です。
今回は概要だけ簡単にご紹介しましたが、次回はこのホテルの自慢のひとつ、25階のインフィニティプールとスパの魅力について、たっぷり語らせていただきます!

●The Okura Prestige Bangkok(オークラ プレステージバンコク)
57 Wireless Rd., Bangkok 10330 Thailand
Tel: (+66)2687 9000 Fax: (+66)2687 9001
jp.lhw.com/okuraprestigebkk

●日本国内の問い合わせ:
ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド日本支社
Tel: 0120-086230(無料通話)
LHW.com
Writer & Editor:永田さち子
スキー雑誌の編集を経て、フリーに。旅、食、ライフスタイルをテーマとし、記事を執筆。著書に、「自然の仕事がわかる本」(山と溪谷社)、「よくばりハワイ」「デリシャスハワイ」(翔泳社)ほか。最近は、旅先でランニングを楽しむ、“旅ラン”に夢中!
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