旅の扉

  • 【連載コラム】coffee x
  • 2015年8月9日更新
アムステルダムカフェより
カフェエッセイスト:安齋 千尋

Coffee x City beach IJBURG & Pluk de Nacht

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Amsterdamの街の端っこに宇宙から落ちてきたホテルができました。
Voglio andare al mare, vieni con me?


そしてあるお友達と、とっても夏の日の1日だけのランデブー。
(笑)泊まってないけどね。
この小さなカプセルホテルは期間限定でIJBURGのBLIJBURGという人工の砂浜に作られてたUrban Campsiteです。設営された10棟はそれぞれアーティストやスタジオが手がけた夢の都市キャンプ場。6〜8月までAirbnbから予約できます。


Amsterdamでは珍しい25℃を越える真っ青な空のなんでもない木曜日休日、私は偶然休みが重なった星の王子様みたいなくるくる頭のお友達と裸足でこの場所を歩いて抜けて、beachへ。Amsterdam中央駅から湾岸沿いを真横にのびるTram 26にのって20分の都市型ビーチ。
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なんか大人は泳いでないねっていいながら、”じゃあ”入ろうかとなる天然なふたりでハッピーです。アムステルダムは運河の街で水に囲まれているけれど、もちろん泳げるほどきれいではなく、運河の底には自転車がよく沈没しているそうで定期的に清掃にはいるほど、なので川と湾岸の一部で泳ぐことが許可されているようです。また8月に入り、市民プールが夏休みで閉まっているという、ちびまる子ちゃんの悩みのような枯渇した生活の中、この自然の潤いに飛び跳ねる私たち。ぽかんと顔だけ出して、波もこない湖のまんなかに浮かぶこと、水からあがって寝っころがる白い砂の乾いた感じも、静かに太陽を浴びて深呼吸することもも久しぶりで気持ちがいい。後ろでボールが蹴られてる音とか子供が横を通り過ぎる音が聞こえる何もしない幸せタイム。
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”Universe 7”
Urban Campsiteの中でどれに泊まってみたい?って自分で
質問をしながら私が答えた宇宙船のようなアート。
http://www.urbancampsiteamsterdam.com/en/installations/universe-7/
websiteを見て想像してください。ベッドからのノスタルジックな水色の世界。
いいなぁここで彼、星の王子様ではなくてね、にお休みのキスをされて、朝はコーヒーに牛乳をいれてcantocciniを浸してルームサービスのようなブレックファースト、Posso avere la tua mano ってまたいつもどうでもいい甘い会話にパラダイスにひきこまれ、siestaでまた眠りに落ちてゆくってとても危険に妄想モード全開になりうるふたりだけの小宇宙です。
IJBURGというロケーションもまた良いのです。接尾語のBurgは城塞を意味していて、IJはオランダ語でアイと読むのですが、Japanese & Dutchの語感でロマンチックな砂の城塞のなかの小さなホテルたち。素敵です。
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Morning Coffee 
先日カフェでCoffeeの雑誌をめくっていて素敵な記事にあったのでした。
Speciality Coffee Association Europe(SCAE)のChair - Johan Damgaard
(CEO Johan & Nystrom)
ーWhat do you love about working with coffee?
ーI can be in people’s morning cup in their beds.
I used to fantasise that I’m in every cup that we serve or roast. I’m the smell of coffee in the morning when you’re woken up by your loved one serving you your first cup, or the quick espresso shot in your local bar before work.
この組織はCoffee Festivalを企画する基幹団体でもあり、また彼のコンセプトショップもTelegraghでThe World’s best coffee shopに選ばれています。


IJBURGにあるおすすめカフェはEspresso Fabriek。アムステルダムに2店舗あり、私はWestergasfabriekという公園の中にあるヨルダン地区のお店が好きですが、こちらのIJBURGが本店のようです。内装のシンプルで静かな色が気に入っています。私はScandinavian Embassy(コラム1)に出会う前このカフェの大ファンでした。SEができて少し遠ざかっていたのですが、ある日1年ぶりくらいにお店にいったらバリスタのお兄さんが、「ミディアムラテをこのCupで作ってほしいんだよね?」って聞いてくれたのでした。絶妙の泡あわとでお茶碗みたいなお気に入りのカップで作ってくれたラテで一瞬で幸せな気持ちになれた魔法のことを思いだすお店です。
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さて、夏は宵。
ランデブーの続きは私がおそらく一年で一番楽しみにしているイベントPluk de nacht
アムステルダムの湾岸に設置された野外シネマです。Pluk=摘み取る/掴む nacht =夜
上映開始は日が暮れたらというゆるいきまり。日が暮れていくのをワインやビールをのみながら、おつまみを開けたり毛布にくるまりながら待っている人たちはみんな楽しそうで、明かりがついていく様子も幻想的です。後ろが湾なので、ゆっくり船が通っていく光線や音も美しいアムステルダムの宵cinema time.
毎年不思議な映画が上映されています。一年目、NYのコニーアイランドで一目惚れした女の子を探す映画をみました。このときのBGMにThe XXのSunsetが流れていて夕焼けにぴったりだったこと。2年目は生まれてから20,000日目というスタートで始まるあるミュージシャンの人生の話。そして今回は奇妙な寄宿舎のシュールなドイツ映画。
Breakfast at Tiffany’sの台詞nothing very bad could happen to you there. ここに不幸せな人はいないわ。隣に座った女の子とお煎餅やワインを交換しながら過ごす平和な時間。世界中そうであってほしいと空の広いAmsterdamの真ん中で映画を見ながら壮大な願いを思ってしまう素敵な夜。Amsterdamより暑中お見舞いを込めて。
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URBAN CAMPSITE 
-8月まで限定、湾岸のビーチにできた10棟のArt Project キャンプ場
Website    :http://www.urbancampsiteamsterdam.com/en/
Facebook : https://www.facebook.com/UrbanCampsite

Pluk de Nacht 
http://www.plukdenacht.nl
Espresso Fabriek
http://www.espressofabriek.nl

The World’s best coffee shops-Telegragh

http://www.telegraph.co.uk/foodanddrink/coffee/11693589/The-worlds-best-coffee-shops.html?frame=3350853
カフェエッセイスト:安齋 千尋
Amsterdamに住んでいます。外国で暮らすため、京都で仲居をしながら学んだ日本、Londonでの宝物の出会いがありヨーロッパにきて5年が経ちました。世界中どこにいてもいいカフェに出会うことがとても楽しみです。入った瞬間の香り、音、新聞、いつものバリスタと目が合うこと、私の日々の幸せな瞬間はカフェにあります。
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