旅の扉

  • 【連載コラム】coffee x
  • 2015年2月14日更新
アムステルダムカフェより
カフェエッセイスト:安齋 千尋

Coffee x Valentine’s day

昨日の真夜中仕事から帰ってTVをつけたら映画 『Letter to Juliet』
Valentine’s day weekだそうで、この時間このチャンネルをつけてしまったら恋愛スイッチが押されるシステムなのでした。

この写真はいつかチェコの古本屋さんで買った古いラブレター。
裏の差出人の上にハートのシールが貼ってあり、鉛筆でだれかの名前が書かれていて、ぷりぷりのおしりとほっぺの天使が大きなハートを持っているから、実はラブレターだと思い込んでいるラブレターなのですが、バレンタインの季節になるととりだしています。
With every single letter, in every single word, there will be a hidden message
about a boy who loves a girl♪ 90年代のロックバンドの曲を口ずさみながら、この曲をipodに入れてくれた人のことを思ったりするバレンタインデーの前の前の日。

映画のシーンは大好きなイタリアで、昨年の夏に歩いたシエナの道がでてきました。今朝のカフェはイタリアのバールっぽい気分でと思いPucciniへ。
Amsterdamには新しいカフェがいっぱいできていてとってもおしゃれなのですが、クラッシックなブレックファーストというと私はこのカフェが好きです。ドアをあけるとちょっとハーブっぽい香りとパンの香り。バターじゃないような、オリーブオイルなのかガーリックなのかテーブルが赤いからなのか、入った瞬間からなぜかちょっとイタリアっぽいのです。入り口すぐのオーブンでドアを開けたときから熱気を感じる店内と野菜のシンプルなキッチンと運河が見える大きな窓も居心地がよくて、illyの赤いロゴが入った小さいコーヒーカップも好き。Espresso Bar Puccini。

Pucciniはかつて隣り合わせのチョコレートやさんと一緒にはじめたカフェでした。
でもいつからか経営が別れてしまっているそうです。となりのチョコレートやさんはというと、現在Amsterdamに3店舗お店があるPuccini Bomboni。大きなボンボンがカウンターにいっぱいつんであって、オレンジ色の髪のおばちゃんが手際よくぽんぽん箱に詰めてくれるとこが面白くて笑っちゃう。こうゆうところがAmsterdamだなーと思って。東京であれば、ショーケースに宝物のように並んだチョコレートを綺麗に箱にいれてくれてくれるのだろうなと思うけど、ここではおもちゃ箱のように仕切りもなくずっしり重い箱にいれてくれて、でも最後にハートの小さいカードをいれたわよってウインクされるこの豪快さがいいのです。

”本命のチョコ”って言う言葉をヨーロッパで説明することはとても難しく、バレンタインだから告白するとか!!このドキドキそわそわ感が伝わったらいいのにと思います。
日本のコマーシャル化されたバレンタインでも、私はやっぱり楽しみにしています。明日起きたら、好きですって言える人はいないのだけど、あなたの前にいるときはsweetでいることができるからチョコレートを受け取ってくださいって言おうと思っています。
私が選んだのは、Amsterdamで唯一Pierre Marcoliniを入荷しているお店のチョコレート。ベルギーのショコラティエなのに、東京にはお店があってアムスにはないなんて。ちょっと前までPRADAもなかった街で、洗練されたものを手に入れるには鋭いアンテナが必要です。今晩きっと寝られずに告白パターンを考える女の子たち、手作りチョコのレシピを見ながら友チョコの数の多さに気持ち悪くなる女子校の後輩たち、last minutes ショッピング...こんなに忙しいのはJapaneseだけなのかな。

Quote from Letter to Juliet (2010)

"What" and "If" are two words as non-threatening as words can be. But put them together side-by-side and they have the power to haunt you for the rest of your life: What if? What if? What if? I don't know how your story ended but if what you felt then was true love, then it's never too late. If it was true then, why wouldn't it be true now? You need only the courage to follow your heart. I don't know what a love like Juliet's feels like - love to leave loved ones for, love to cross oceans for but I'd like to believe if I ever were to feel it, that I will have the courage to seize it. And, Claire, if you didn't, I hope one day that you will. All my love, Juliet

(http://www.imdb.com/title/tt0892318/quotes)

時差があるからAmsterdamはバレンタインの前日のカフェ時間。
チョコレートは食べればなくなるし、カードも捨てられてしまうのかもしれないけどもしかしたらしまっておいてくれるかもしれないからmessageカード書いています。
2月はわたしのバースデーもあって一緒にいつも楽しみにとりだすこのバースデーカードもアンティークショップで買った宝物のひとつ。
Love from Amsterdam.


>イタリアのバールにいるみたいなカフェ
Puccini Espresso Bar
Address: Staalstraat 21, 1011 JK, Amsterdam
Website: http://www.puccini.nl

>アムステルダムのチョコレートやさん
Puccini Bomboni
Address: Staalstraat 17, 1011 JK, Amsterdam
Website: http://www.puccinibomboni.com

>アムステルダムでPierre Marcoliniのチョコレートが買える紅茶屋さん紅茶のセレクトも素晴らしい。
Four Leaves
address: Spiegelgracht 21, 1017JP, Amsterdam
website: http://www.fourleaves.nl

カフェエッセイスト:安齋 千尋
Amsterdamに住んでいます。外国で暮らすため、京都で仲居をしながら学んだ日本、Londonでの宝物の出会いがありヨーロッパにきて5年が経ちました。世界中どこにいてもいいカフェに出会うことがとても楽しみです。入った瞬間の香り、音、新聞、いつものバリスタと目が合うこと、私の日々の幸せな瞬間はカフェにあります。
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