旅の扉

  • 【連載コラム】【厳選旅情報】編集部がみつけた、旅をちょっぴり豊かにするヒント
  • 2014年10月1日更新
リスヴェル旅コラム
Editor:リスヴェル編集部

一期一会 旅先での出逢いは一生の宝物

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どこまでも雪景色が広がるカナディアン・ロッキー。
美しい白銀の世界が綴る冬物語のエピローグは、その感動体験の裏側に見え隠れするカナディアン・ロッキーの奥深さの秘密を解き明かします。

「時を忘れ、いまだかつてない雄大な白銀の世界を無我夢中にスキーやスノーボードで滑り降りる」
「スノーシューを履いて、静寂な雪の森に創られる脅威の造形美に息をのむ」
「神秘的に煌めく満天の星を遠望し、まるで無重力の中にいるような心地よい脱力感を覚える」
「標高1,500mの雪見温泉に、心も身体も癒やされる」
「やっぱり、美味しい料理とショッピングは旅先の醍醐味」
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嗜好の多様化に伴い、海外旅行のスタイルは訪問先の文化や歴史に触れる形態だけでなく、スキー、ダイビング、エステ、買い物、音楽鑑賞など、特定の目的を持って海外を訪れる体験型旅行も一般的になりましたが、昨年カナディアン・ロッキーを訪れた旅行モニターの人達が感じた共通点は、その威風堂々とした大自然や日本では体験できないスケールの大きいアクティビティを堪能した歓喜のほかに、カナディアン・ロッキーの人々の“旅人を温かく迎え入れる笑顔と優しさ”でした。まさにカナディアン・ロッキーの大自然が発する息吹が、この地に住む人々の心に宿り、ほんの些細なことだけど、懐の広い温かさを感じさせるのかもしれません。

「犬ぞり体験のガイドさんの笑顔」
「サルファー山の頂上。カナダで一番標高の高い場所のスターバックスコーヒー店で注文するとき」
「アルバータ牛のステーキを堪能したレストランでのサービス」
「ゲレンデを案内してくれたプライベートガイドさんのちょっとした優しさ」
「スノーシューのガイドさんの心優しい気遣い」
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日本とはスケールの違う白銀の世界で、信じられないほどに思う存分アクティビティを楽しみ、世界遺産に指定された国立公園内にある可愛らしい町で、今日一日の出来事を語らいながら美味しい料理に舌鼓。日本での日常とは異なり、限られた時間の中での非日常的な世界にいるのだけれど、むしろ“素の自分に戻る瞬間”があるのは、カナディアン・ロッキーというこの場所がそうさせてくれるのでしょう。ここは、真っ白な絶景の世界で誰もが主人公になれる場所ということだけでなく、心温かい人々との出逢いがあり、旅情に浸ることができる唯一無二の場所なのです。
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“アイスホッケーの神様”、“史上最も優れたホッケー選手”と称され、カナダで絶大なる人気を誇るプロアイスホッケー選手のウェイン・グレツキー氏(Wayne Douglas Gretzky)。アルバータ州の州都エドモントンを本拠地とするナショナルホッケーリーグ(NHL)のエドモントン・オイラーズにも9年間所属し、20年以上現役で活躍しました。愛称は“The Great One”、1999年にNHLの殿堂入り、2000年には、アルバータ大学より名誉法学博士号を授与されました。グレツキー氏は、次のような言葉を述べています。

“You miss 100% of the shots you don’t take”
(打たないシュートは、100%外れる)

不安になったり、ちょっと自信が持てなかったりしたときに想い出してください。解釈としては、「行動を起こさなければ、失敗は100%ないけれど、成功も100%ない」

海外旅行の本質は、少し大げさですが、ある意味自分への挑戦かもしれません。自分が生きている社会とは異なる世界を訪れ、自分の意思で好奇心を持って旅をすれば、その地に住む人々との一期一会、彼らの生活習慣、環境、文化、歴史を通して理解を深め、新たな知識や考え方がこれからの自分の人生をより豊かにしてくれます。カナディアン・ロッキーを訪れることは、まさにそういうことだと思うのです。思い切って行動を起こせば、自分が抱えている問題や肩にのしかかった重い鎧がバラバラと自分の中で音を立てて崩れていくかもしれません。それは、本当の自分を発見し、自分に戻る瞬間に違いありません。
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写真提供:アルバータ州観光公社コグレマサト
Editor:リスヴェル編集部
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