旅の扉
- 【連載コラム】トラベルライターの旅コラム
- 2014年6月12日更新
- よくばりな旅人
Writer & Editor:永田さち子
名店出身のシェフが腕をふるう、ホノルルで今、最も注目のレストラン
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- ハワイ産の白身魚に、和のテイストを加えた「Mochiko Crusted Opakapaka」。
- このところ、レストランのオープンラッシュが続くホノルル。そのなかでも最も勢いがあり、注目されているのが2013年10月にオープンした「MW Restaurant」(エムダブリュー・レストラン)です。
店名のMWは、オーナーシェフのWade(ウェイド)さんと、彼の奥さまで、ペストリーシェフをつとめるMichelle(ミッシェル)さんの頭文字からとったもの。つまり、ご主人が作る料理に、パンとデザートで花を添えるのが奥さまというわけなのです。
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- オープンキッチンの開放的なレストラン。ランチ、ハッピーアワー、ディナーと、何度でも通いたくなります。
- 夫妻はともに、ハワイ・リージョナル・クイジーンの名店、「Alan Wong’s」(アラン・ウォンズ)の出身。ウェイドさんはエグゼクティブ・シェフであるアラン・ウォン氏の片腕として厨房を仕切り、ハワイ産の食材を求めてウォン氏が生産者を訪ねる際にはいつも同行していたというのですから、いかにシェフから信頼されていたかがわかります。
その夫妻が独立してオープンしたレストラン、おいしくないわけがありません。ハワイ産の食材をふんだんに使うコンセプトはアラン・ウォンズそのままに、よりカジュアルにローカルスタイルの料理を味わえる店になっています。
冒頭の写真は、ディナーメニューのイチオシ、「Mochi Crusted Opakapaka」($32)。オパカパカ(ヒメダイ)にもち粉をまぶし焼き上げたもので、外側がサクサク、中身はジューシーでしっとり。これに、ゆず胡椒風味のビネグレットしょうゆソース、つまりポン酢しょうゆのようなソースをかけて食べます。魚の下に敷いてあるのはそうめん、焼きのりをたっぷりかけ、付け合わせにキムチという斬新な演出も楽しく、白身魚の繊細な味わいがよくいかされています。
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- 「Hot BLT Sandwich」は厚切りベーコンの脂の甘みと、トマトの酸味が絶妙な組み合わせ!
- ローカルのトマトとレタスをたっぷり使った「Hot BLT Sandwich」($16)は、ランチの人気メニュー。厚切りのベーコンは自家製で、トマトの酸味とカリカリのおこげのようなトッピングがアクセントです。
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- 奥さまが作るデザートも必食! 別腹をしっかり残しておきましょう。
- 女性なら、ミシェルさんが担当するデザートに感動するはず。ハウピア、カスタード、カラメルの三層仕立ての「Lemon Brulee」($9)は、その甘酸っぱさに、キュン!ときてしまいました。
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- 自家製スパムを使ったハッピーアワー限定のロコモコ風「Spam Musubi」($5)。
- さらにうれしいのは、早めのランチタイムからディナーまでずっとオープンしていること。ハッピーアワーには、タコス、サンドイッチなどのスモールプレートやデザートが$5で味わえます。
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- オーナーシェフのウェイドさんと、奥さまのミッシェルさん。二人の夢が実現したレストランです。
- アラモアナ・センターとカピオラニ・ブルバードを挟んだ山側にあり、ノードストロームから歩いても数分という便利なロケーション。オーナーシェフ夫妻のキャリアの話題性もさることながら、味、コストパフォーマンスともに申し分なし。
「これから、季節によってメニューを変えていきます。新しい料理も、どんどん提案していきたい」というウェイドさんの言葉が楽しみで、これからはハワイを訪れるたびに通うことになりそうです。
●MW Restaurant(エムダブリュー・レストラン)
1538 Kapiolani Blvd., Honolulu
Tel 1-808-955-6505
ランチ10:30~16:00、ハッピーアワー14:00~17:00、ディナー16:00~22:00
火曜定休
www.mwrestaurant.com
写真/宮澤 拓