旅の扉
- 【連載コラム】【厳選旅情報】編集部がみつけた、旅をちょっぴり豊かにするヒント
- 2026年7月14日更新
- リスヴェル旅コラム
Editor:リスヴェル編集部
帝国ホテル初の愛犬同伴宿泊プランを取材。「犬もゲスト」のおもてなしとは
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- 帝国ホテル 東京の取材に同行したメイ(右)とノア(左)
- 帝国ホテル 東京が、2025年11月から開業135周年記念商品として始めた愛犬同伴宿泊プラン「ドッグスイートステイ」が、好評で特典を拡充したというニュースが目に止まりました。犬と泊まれるホテルは増えていますが、『帝国ホテル』にも泊まれる?帝国ホテルならではの犬へのおもてなしとは、どのようなものなのだろうか?と興味を持ち、このたび、愛犬のメイとノア同伴で取材をさせていただきました。
犬はホテルのブランドを知りません。でも、その場所が安心できるかどうかは、誰よりも敏感に感じ取るように思います。今回の取材では、犬たちの反応を通して、帝国ホテルが目指す「犬もゲスト」というおもてなしの意味を、あらためて考える機会となりました。
取材当日は、ホテル駐車場に車を停め、キャリーカートにメイとノアを乗せて宴会場側のエントランスへ向かいました。事前に待ち合わせ場所や館内の動線まで丁寧に案内していただいていたのでとてもスムーズでした。宴会場側エントランスには、ホテルの方が笑顔で迎えてくださり、そのまま客室まで案内していただきました。
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- レジデンシャルスイートの客室(1日4室限定)
- 本館からタワー館の「レジデンシャルスイート」へはエレベーターを乗り継いで向かいます。本館内は皆様もご存知の通りとても静かです。「もし吠えたら周りのお客様にご迷惑をお掛けしてしまう」と緊張気味でしたが、スタッフの皆さんはキャリーの中を覗き込んだり、大きな声で話しかけたりすることはなく、穏やかな口調で自然に接してくださいました。「とてもおとなしいですね」と優しく声を掛けていただき、その一言に私たちの緊張も少しずつほぐれていきます。
タワー館の20階に到着すると、プールやサウナのエントランスがあり、その奥に愛犬同伴宿泊プラン専用の客室と屋内ドッグランがあります。一般客室と別のフロアに設けられているため、犬連れならではの気遣いが自然と和らぎ、「気兼ねなく過ごせそう」と感じました。
客室に入ると、まずキャリーカートを窓際まで移動し、好奇心旺盛なメイを先に降ろしました。メイはスタッフの皆さんの足元へ駆け寄って一人ひとりに挨拶をすると、そのままリビングから寝室まで一周探検。用意されていたケージの中まで入り、「ここもチェックしておこう」と言わんばかりの様子です。その後に降りたノアは、ふかふかのカーペットが気に入ったようで、気持ちよさそうにゴロゴロ。普段、芝生の上で見せるのと同じ仕草だったので、「気持ちいいんだね」と思わず笑みがこぼれました。広々していて、明るくて、清潔でふかふかなカーペット。言葉はなくても、その表情を見ていると安心していることが伝わってきました。
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- 客室でチェックイン。メイとノアの名前が刻まれたカードキー
- 客室でチェックインを済ませると、メイとノア、それぞれの名前が刻まれたカードキーをいただきました。実際に客室を開けるためのカードではありませんが、この宿泊プランの記念品として持ち帰ることができます。ホテル名が入った植物性レザー調素材のカードキーは「愛犬と帝国ホテル 東京に泊まった」という思い出を形に残せる、特別な贈り物だと感じました。
探検が終わったメイを釘付けにしていたのは、テーブルの上に置かれていた愛犬用のオリジナルグッズです。スリッパ型のおもちゃ、バスローブ、そしてホテル特製のささみチップが用意されていました。メイが欲しかったのはおもちゃだと思いますが、小さなゴージャス感がたまらなく可愛いバスローブを着せられました。事前に犬種を伝えておいたためサイズがぴったりでした。上から羽織るタイプなので窮屈さがなく、二匹ともまったく嫌がる様子はありません。犬用ベッドに仲良く並んで座る姿はとても愛らしく、スタッフの皆さんも「かわいいですね」と目を細めながら見守ってくださいました。
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- 帝国ホテルオリジナルのバスローブを着てくつろぐメイとノア
- 犬用ベッドやフードボウル、サークルなどの貸し出し備品に加え、消臭スプレーや粘着ローラーなどの掃除用品まで揃っているため、「もし粗相をしてしまったら」という飼い主の不安も和らぎます。犬との旅行は荷物が多くなりがちですが、これだけ備品が充実していると身軽に出掛けられるのも嬉しいところです。
犬に必要なものを揃えるだけではなく、飼い主が安心して過ごせるよう細かなところまで目が行き届いています。「犬もゲスト」という言葉はよく耳にしますが、帝国ホテルではそれが特別な演出ではなく、ごく自然なおもてなしとして形になっていました。だからこそ、人も犬も肩の力を抜いて、その時間を楽しめるのかもしれません。
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- 暮らすように過ごせる、レジデンシャルスイートの魅力
- 客室で犬連れ旅に「これは便利だな」と感じたのが、本格的なミニキッチンです。
IHクッキングヒーター、電子レンジ、大型冷蔵庫、調理器具や食器まで一式揃っていて、一般的なホテルのミニバーとは少し違う、「暮らす」ことを意識した造りになっています。
犬との旅行では、いつもと同じ食事を食べさせたいという方も多いのではないでしょうか。なお、このプランに愛犬用の食事は含まれていないため用意する必要があります。我が家もドライフードに野菜スープと混ぜたり、その日の体調に合わせて少しだけアレンジを加えたりしています。このキッチンがあれば、自宅から持参した食材を使って、普段と変わらない食事を用意することも難しくありません。
ドッグスイートステイの宿泊プランには、レストランまたはルームサービスから朝食を選ぶことができます。ルームサービスを待っている間に、愛犬にいつものごはんを用意できる。そんな過ごし方が自然に思い浮かびました。また、銀座の夜景を眺めながら、1階のガルガンチュワで調達したワインとデリを少し盛り付けるだけでも、客室での時間はぐっと豊かになります。ホテルに「泊まる」というより、「暮らすように過ごす」という表現がしっくりくる客室でした。今後、帝国ホテルならではの愛犬用メニューが加われば、滞在の楽しみがさらに広がりそうです。
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- 客室と同じフロアにあるので、思い立ったらすぐ遊べる屋内ドッグラン
- 客室でひと息ついた後は、同じフロアにある屋内ドッグランへ向かいました。
ドアを開けて最初に感じたのは、「広い!明るい!」ということ。135㎡のドッグランと書かれていてもピンときませんが、実際に行ってみると、銀座でこれだけの広さを確保していること自体が贅沢に感じました。そして、大きな窓から自然光がたっぷり差し込み、屋内とは思えないほど明るく開放的です。床材は犬が滑りにくい素材で清潔感があり、これまで利用した屋内ドッグランとは少し違う、帝国ホテルらしい上質さを感じます。
最初に探検を始めたのは、やはりメイでした。場内をぐるりと一周しながら隅々まで匂いを確かめ、アジリティの器具にも鼻を近づけて一つひとつ確かめていきます。一方のノアも怖がる様子はなく、ゆっくり歩きながら周囲を確認していました。初めての場所では慎重になることも多いのですが、この日は自然体のまま楽しんでいる様子でした。スタッフの方が近くを歩いていても気にすることなく過ごしている姿を見て、「もうこの場所を安心できる場所だと感じているんだな」と嬉しくなりました。
印象的だったのは、犬だけでなく、人も心地よく過ごせるよう工夫されていることです。ドッグランには、ゆったり腰掛けて愛犬を見守れるスペースが用意されていました。一般的なドッグランでは、飼い主は立ったまま犬を見守ることが多いものですが、ここにはトイレもあるし、ミネラルウォーターも置いてあり、快適に愛犬が遊ぶ姿を眺めていられます。
ドッグランの一角には、帝国ホテル 東京のロビーをイメージしたフォトスポットも用意されていました。私たちが通るたびに思わず写真を撮りたくなる、あのロビーにある大きなフラワーアレンジメントを背景にメイとノアも記念撮影。この写真もドッグスイートステイを利用してこの屋内ドッグランに来ないと撮れない特別な写真です、
取材をしながら、「この宿泊プランを企画した方は、きっと犬が好きで、犬との暮らしをよく知っているのだろう」と何度も感じました。客室のすぐ近くにドッグランがあること、飼い主がくつろげるスペースがあること、犬が安心して過ごせる床材や設備が選ばれていること。その一つひとつに、「犬と過ごす時間をもっと豊かにしたい」という思いが込められているように感じたのです。
人が心地よいと感じる場所は、犬も心地よい
帝国ホテル 東京の目の前に日比谷公園があります。ランチ&散歩をして14時のチェックインに合わせてホテルへ向かい、客室でひと息ついたらドッグランへ。翌朝はゆっくり朝食を楽しんでから12時にチェックアウト。丸の内仲通りの木陰を散歩しながらテラス席のあるレストランでランチ。そんな素敵な2日間を愛犬と共に都内で過ごしてみるのはいかがでしょう。
メイとノアと様々な犬同伴可能な宿泊施設に泊まるのですが、犬は些細な音にとても敏感です。夜中に他の犬家族が廊下を通る音、ドアの開閉音などがすると、その都度起きて反応しています。だから帰宅すると寝てばっかりだったりするわけですが、今回の帝国ホテル 東京は反応する物音がなかったので、この静けさは、きっとメイとノアにとっても心地よいものだったのではないかと感じています(あくまで私の推測ですが)。
今回の取材では、帝国ホテル 東京の皆様に温かく迎えていただき、メイとノアにも細やかなご配慮をいただきました。この場をお借りして心より感謝申し上げます。次の記念日や特別な日は、メイとノアと一緒にこの穏やかな時間をゆっくり味わってみたいと思います。
ドッグスイートステイ
料金:185,500円〜(1室2名、朝食付、消費税・サービス料込、宿泊税別)
・犬は15kgまで、2匹の場合は追加15,000円
・予約は宿泊5日前正午まで。5日前以降のキャンセルは宿泊料金100%
・犬の食事は用意されないため持参が必要
公式サイト:https://www.imperialhotel.co.jp/tokyo/stay/purpose/dog-plan
取材協力:帝国ホテル 東京
RISVEL編集部 N.C.