旅の扉
【連載コラム】地球に優しい旅しよう!
2013年11月28日更新
自然と動物好きなトラベルジャーナリストの旅コラム
travel journalist:平野 美紀
メルボルンで、秘密のカフェめぐり。《前編》
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メルボルンでカフェめぐり!おいしいそうなケーキが並ぶ、ポープトンティールーム
パリよりもカフェの数が多いと言われるメルボルン。オーストラリアのカフェ(コーヒー)文化発祥の地と言われ、新しいカフェができたと聞けば、早速、次の週末に行ってみる、というメルボルンっ子がいっぱい!それだけ、皆カフェが大好きなのです。
また、メルボルンは、レーンウェイと呼ばれる小路や昔ながらのアーケードに、小さなお店がひしめき合っているため、ぶらぶら歩きが楽しい街。車の入れない路地やアーケードに一歩足を踏み入れると、「ここは、ヨーロッパの街角!?」と錯覚してしまうかも?
そんな、レーンウェイやアーケードを散策しながら、「え?こんなところに…」と、驚くようなこっそりカフェや歴史を感じられる優雅なカフェなどなど、メルボルンの素敵なカフェめぐりへご案内!
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カフェはメルボルン市民の憩いの場。ヨーロッパの街角のようなポスタルレーン(右)
■ヨーロッパの街角気分を満喫!レーンウェイの道端カフェ
英国統治時代の建物が多く残り、ヨーロッパ的な佇まいみせるメルボルンで、さらにヨーロッパの街角気分にどっぷり浸れるのが、レーンウェイの道端カフェです。
市内に数あるレーンウェイの中でも、カフェめぐりに外せないのは、デグレーブスストリートDegraves StreetとセンタープレイスCentre Place。これらの通りには、小さなカフェがひしめき合い、路地にはテーブルと椅子がずらりと並んでいます。ここへ一歩足を踏み入れると、ベルギーのブリュッセル名物路地「グルメ(食べ物)横丁=イロサクレ地区」を思い出すほど!
また、GPOの横から入る細い小路も、ちょっと楽しい散策スポット。道の名前はポスタルレーン Postal Laneといい、イタリアンカフェ&レストラン「カ・デ・ヴァン 」が、通りに面して、屋台のようにテーブルと椅子を並べています。ちょっとわかりにくいけど、建物の隙間の小さなオアシス♪ 本格的なイタリア料理も評判です。
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小さなカフェが軒を連ね、路上にテーブルと椅子が並ぶレーンウェイ
■歴史あるアーケードで優雅なカフェタイム
パリの「パサージュ」と呼ばれる通り抜けのアーケードを思わせる、美しさと気品が漂うアーケードも外せません。そのほとんどが、19世紀に建てられた歴史あるもので、中でも素晴らしいのは、欧米の旅行誌で“オーストラリアで最もエレガントな小道”と称された『ブロックアーケード Block Arcade 』。1891年に建てられた、エレガントなビクトリア様式のアーケードです。
美しいモザイクの床、天井部は装飾アイロンと彫刻が飾り、19世紀そのままに時を止めてしまったよう。このアーケードで、ほぼ当時から営業を続けている由緒あるティールームが「ホープトン・ティールーム 」です。いつもおいしそうなケーキ類が並び、ふらふらと引き寄せられてしまう場所のひとつ(笑)。(トップ画像のレモンタルトもここ)
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オーストラリアで最もエレガントな小道 ブロックアーケード(左),ココブラックのチョコアフォガート(右)
そして、市内最古のアーケード『ロイヤルアーケード Royal Arcade 』も見逃せません!オープン当時のままの美しい市松模様の床と、大きな人形の仕掛け時計が名物。ここには、チョコ好きにはたまらないお店が…それは、「ココブラック 」。本場のベルギーチョコを使った“メルボルンで一番おいしいホットチョコレート”が飲めるチョコレート専門店と言われ、魅惑のチョコ三昧ができるカフェです。
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メルボルン最古のアーケード ロイヤルアーケードにあるココブラック
■地元で愛され続ける老舗カフェ
メルボルンで昔から営業を続け、地元ファンの心をつかんで離さない老舗カフェがあります。それは、「ペレグリーニ・エスプレッソバー」。メルボルンで最も古いカフェのひとつと言われ、その名のごとく、イタリアの街角でよく見かける小さなバールそのものといった雰囲気!もちろん、オーナーはイタリア系移民で、じっくり抽出されるイタリア式エスプレッソは本場さながら。いつ行っても、常連客が集っています。
また、ペレグリーニの並びにある「セルラー・バー 」も、同じくイタリアのバールを彷彿とさせる雰囲気満点のカフェ。オーストラリア版料理の鉄人で有名なグロッシ・フロレンティーノのレストランにある、1900年から営業している老舗カフェバーです。イタリア家庭料理と共にワインで一杯…なんてこともできるので、お食事にもおすすめ。
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地元で愛される老舗カフェ。セルラーバー(左),ペレグリーニエスプレッソバー(右)
さて、秘密の隠れ家カフェを探して、メルボルンぶらぶら歩きは続きます(笑)。ん?ここまで、ちっとも“秘密”じゃないじゃん…と思った人は、ぜひ後編をチェック!後編へ→
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