旅の扉
- 【連載コラム】【厳選旅情報】編集部がみつけた、旅をちょっぴり豊かにするヒント
- 2022年12月20日更新
- リスヴェル旅コラム
- Editor:リスヴェル編集部
【岐阜県土岐市観光】③ 角山製陶所で作陶体験
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- 正面玄関から顔を出しているお茶目な陶芸体験の先生
- 陶磁器生産量日本一の町に来たのだから、やっぱり陶芸体験をしてみたいと思いました。そこで訪れたのが明治30年創業の「角山製陶所」です。JR土岐市駅の駅裏ロータリーを南西に進んだ徒歩約5分(約450m)のところにあります。
陶芸というと最初は難しいイメージがありましたが、初めての方や子どもでも作り方のポイントを丁寧に教えてくれます。陶芸体験と言っても色々なコースがあり、初心者のRISVEL編集部スタッフが体験した「陶芸体験コース」、素焼きの生地に自由に絵を描く「絵付体験コース」、菊練(粘土をこねる作業)から完成までを一通り体験する「陶芸教室4回コース」、陶芸の腕を磨きたい経験者向け「工房フリープラン」などがあります。
陶芸の粘土に触るのすら初めての編集部スタッフ。
さてさて、どんな作品ができるのやら・・・
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- とても親切に分かり易く指導してくれます!
- 作陶体験を指導してくれるのは、角山製陶所の伊藤真先生です。とてもわかり易く、笑いを誘う冗談も交えながら丁寧にご指導いただきました。途中から先生のご子息も加わり、親子2代で教えていただきました。地元の子どもたちにも陶芸の楽しさを伝えることに尽力もしている伊藤さんは、地元の子どもたちを通して、美濃焼の持続可能性を感じているようです。
陶芸体験コースは、作陶する準備段階の粘土をこねる作業の菊練や、粘土をロクロの中心に据える作業の芯出しは先生が事前に行ってくれていますので、足で操作をする電動ロクロを使って、粘土を自分が作りたい湯呑・茶碗・お皿など自由に成形して作陶していきます。
実際に粘土に触る前に、伊藤先生が粘土の触り方、電動ロクロの速さ、作り方のポイントを丁寧に教えてくれるので安心です。
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- なかなか様になっている!?
- 美濃の土に触って、作陶体験!
最初は冷たくて少しざらついた触感の粘土が自分の手の温もりで温かくなり、水分を少し補給すると柔らかくなり、指先はなんとも言えない触感に気持ちよささえも覚えました。丁寧にアドバイスやサポートをしてくれる伊藤先生のお陰で、自分なりに満足のいく作品を作ることができました。形成したら色選び。8色の中から色を選べます。選んだ色はやっぱり暗緑色の織部です。
初めてにしては上々ではないかと思っています。後は焼き上がった作品を見るのが楽しみです。所要時間は約1時間。あっという間の楽しい時間でした。
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- 先生に手伝っていただいてなんとか形になりました!
- 本当に初めての方でも小さな子どもでも作陶体験は楽しくできる
焼き上がりまで1〜2ヶ月程度かかり、丁寧に梱包して送っていただけます。このコラム記事を書いている時にはまだ作品が届いていませんが、届き次第、最後のページに写真を載せたいと思います。何を作ったかお楽しみです!
陶芸体験コースの作陶は、2作品作陶できて体験料金は1人¥3500。もう1作品追加で作りたい人は1点¥1000で追加できます。基本的に2名から体験ができますが、1名でも追加料金¥500を支払えば可能です。
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- 今の時代にあった美濃焼の可能性は広がっていく
- 角山製陶所のインスタグラムを見ていると、若いカップルは「体験デート」として、友達同士のグループから家族旅行者、熟年のカップルまで、幅広く陶芸体験をしているようです。陶芸体験は一見さん(いちげんさん)が9割近くを占めますので気軽に問い合わせできます。
また、角山製陶所は、岐阜県土岐市がサポートする「脱炭素美濃焼SDGsプロジェクト」の参加企業です。脱炭素社会の実現に向けて、土岐市立陶磁器試験場のサポートのもとで、焼成条件を見直し、二酸化炭素の排出量を低減させる努力を進めています。高温の窯で焼く製品の焼きと燃料削減は一見すると相反するテーマではありますが、長い歴史の中で培われた焼成技術をさらに磨きをかけて、「焼き」へのこだわりと低炭素化の両立にチャレンジする取り組みを行なっています。
自分で作陶した唯一無二の作品とは大袈裟ですが、旅の思い出が1〜2ヶ月後に形になってくることを考えるだけでも、まだ土岐市の旅行が続いていると思うことができるのは、まさに旅情ということなのではないでしょうか。
角山製陶所
住 所: 〒509-5146 岐阜県土岐市泉明治町5-1
電 話: 0572-55-2886
営 業: 8:00~18:00
メール: jell-fish@nifty.com
公式サイト:https://kakuyama.jimdofree.com
Instagram:https://www.instagram.com/kakuyama_toki/
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- 唯一無二の作品が届いた時の感動、そして、旅行の楽しみをもう一度味わえる
- ④ 土岐川沿いのイタリアン・レストランのコラムへと続く・・・
追記:
およそ2ヶ月半後・・・
待ちに待った編集部で作った焼き物(左から)お椀、お皿、一輪挿し、ビアマグが届きました!角山製陶所の伊藤先生、ありがとうございました!
自分で作ったビアマグでビールを飲んだ時の感動は忘れません!