旅の扉

  • 【連載コラム】トラベルライターの旅コラム
  • 2022年9月15日更新
よくばりな旅人
Writer & Editor:永田さち子

南仏気分で味わって! フランス料理をおとくに楽しめる24日間「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク 2022」

フレンチにフォーカスし、今年で12回目を迎える国内最大級のレストランイベント。zoom
フレンチにフォーカスし、今年で12回目を迎える国内最大級のレストランイベント。
「ダイナースクラブ フランス レストラン ウィーク 2022」をご存じですか? 来る9月23日から始まる国内最大級のレストランイベントは、高級で少々敷居が高いイメージがあるフレンチを、もっと気軽に楽しんでもらおうというもの。冠に“ダイナース”とありますが、ダイナースクラブ会員だけでなく、誰でもこの期間限定メニューをリーズナブルに楽しめることもあり毎年、大人気のイベントです。

フレンチのコース料理が2,500円から! 日本のテロワールと南フランスの融合を楽しんで
2011年の初回開催から今年で12回目になるこのイベント。今年は9月23日(金・祝)から10月16日(日)まで24日間開催されます。発表会でキャッチした、今年のトピックスをご紹介します。
開催期間中は、ダイナースクラブ会員を対象にしたスタンプラリーも実施。zoom
開催期間中は、ダイナースクラブ会員を対象にしたスタンプラリーも実施。
「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク 2022」には北海道から沖縄まで約550点のレストランが参加します。名だたる高級レストランやホテルのメインダイニングも名を連ね、なかにはワインのペアリング付きコースも。魅力はなんといってもフレンチのコース料理を2,500円・5,000円・8,000円のいずれかで味わえること。毎年、予約が取れないほど人気のレストランが続出するのも納得です。

今年のテーマは「日本の食文化を応援!トレ・ボン 日本のテロワール」。参加レストランは、ワサビ、里芋、山菜などをはじめ、それぞれの土地に根付いた和の食材を取り入れたコース料理を提供します。普段、何気なく食べている身近な食材が、どんな風にフレンチに姿を変えるのか、想像するとワクワクしてきませんか。

さらに、今回から新たにフランス各地の魅力的なエリアに焦点を当てて紹介。今年は美食の地として、さらに観光地としても世界的に人気がある「南フランス」が共通テーマです。プロヴァンス、コート・ダジュールなどの南仏エリアは陽光に恵まれた温暖な気候とともに、美しいビーチや旧市街も有名。代表的な料理に「ブイヤベース」や野菜の肉詰め「ファルシ」などがあります。これらの南仏伝統料理を取り入れたコースをリーズナブルに満喫できるのだから、見逃せませんね。
※一部、南仏メニューをコースに含まない店舗もあります。

イベントを盛り上げるフォーカスシェフ&トークショーでは、この人に注目!
イベントでは毎年、全国からフォーカスシェフを選出しています。その条件は、「自身のコンセプトを確立し、表現していること」「地元食材や和食材の魅力を積極的に発信していること」「未来の星付きシェフ候補」など。
全国から選りすぐりのフォーカスシェフから7名が登壇し、自身の店のコンセプトとともに、イベントにかける意気込みを発表。zoom
全国から選りすぐりのフォーカスシェフから7名が登壇し、自身の店のコンセプトとともに、イベントにかける意気込みを発表。
今回選ばれた16人は、その料理の素晴らしさはもちろん、サステナブルな活動や日本の豊かな食材を育み、食文化を支える、魅力的なシェフたちです。発表会ではそのフォーカスシェフのなかから7名が登壇し、自身のこだわりとともにイベントにかける意気込みを語ってくれました。

私が注目したのは、「パレスホテル東京」のメインダイニング「エステール」でシェフを務めるマルタン・ピタルク・パロマー氏。フランスのミシュラン星付きレストランで修業を重ねたシェフですが、魚料理に備長炭を取り入れるなど、「和」の技術を取り入れてフランス料理を作ることに喜びを感じているのだとか。
また、東京からぜひ出掛けていきたいと思ったのが、山梨県韮崎市の「La Cueillette(ラ・キュイット)」。オーナーシェフの山田眞治氏は“山梨ガストロノミー”をテーマに、ジビエ、川魚、高原野菜やフルーツなどの旬食材にこだわったフレンチを提供しているといいます。山梨といえば、国産ワインの主要生産地としても知られた地。地元の食材を使ったフレンチとワインとのペアリングも楽しめそう。ワイナリー巡りを兼ねて、足を運んでみたくなりました。
山梨県の公認ゆるキャラ、武田菱丸くんも山田眞治シェフの応援に駆けつけ、イベントと山梨の魅力をアピール。zoom
山梨県の公認ゆるキャラ、武田菱丸くんも山田眞治シェフの応援に駆けつけ、イベントと山梨の魅力をアピール。
今回、イベントアンバサダーとして登壇したのが、モデルでインフルエンサーとしても活躍するクララ・ブランさん。13歳の時にパリで開催されたYoji Ymamotoのショーに感銘を受けて日本への興味が高まり、来日したというクララさん。トークショーでは、その美しい日本語に驚かされました。単に堪能なだけでなく、言葉遣いや丁寧語、尊敬語から日本に対するリスペクトが伝わってきます。ここまで日本を愛してくださっていることが、日本人としてとてもうれしく、また誇らしくなりました。
イベントアンバサダーのクララ・ブランさんと、スペシャルトークゲストとして登壇した大久保嘉人さん。zoom
イベントアンバサダーのクララ・ブランさんと、スペシャルトークゲストとして登壇した大久保嘉人さん。
クララさんとともにトークショーに登壇した元サッカー日本代表・大久保嘉人さんとの息もぴったり。スペインのサッカーチームで活躍した経験がある大久保さんは、スペイン料理やイタリア料理はなじみが深いそうですが、「フレンチはまだまだ敷居が高くて……」とのこと。このイベントを機会に、ご家族と楽しんでみたいとおっしゃっていました。
発表会ではフォーカスシェフの一人、山田眞治シェフのお料理と山梨ワインのペアリングのほか、注目食材やお酒も登場。zoom
発表会ではフォーカスシェフの一人、山田眞治シェフのお料理と山梨ワインのペアリングのほか、注目食材やお酒も登場。
お好みのレストランがきっと見つかる
毎年、予約開始と同時に満席になってしまうレストランも少なくないほど人気の「ダイナースクラブ フランスレストラン ウィーク 2022」。公式ホームページからはエリアと予算のほか、食材や食べてみたいメニュー、シーンやワインの種類などでも検索ができ、好みにぴったり合ったレストランが見つかります。気になるお店は、早めの予約が必須ですよ。

●ダイナースクラブフランスレストランウィーク2022
9月23日(金・祝)~10月16日(日)の24日間
公式ホームページにて一般予約受付中

https://francerestaurantweek.com/
Writer & Editor:永田さち子
スキー雑誌の編集を経て、フリーに。旅、食、ライフスタイルをテーマとし、記事を執筆。著書に、「自然の仕事がわかる本」(山と溪谷社)、「よくばりハワイ」「デリシャスハワイ」(翔泳社)ほか。最近は、旅先でランニングを楽しむ、“旅ラン”に夢中!
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