旅の扉

  • 【連載コラム】心を潤すラグジュアリーな旅
  • 2022年8月30日更新
トラベル&ライフスタイル ライター:yukiko

ベトナムのメリア・ホーチャム ビーチリゾートで過ごすラグジュアリーな休日

2022年7月、約3年ぶりにベトナムを訪れた。今回の行き先はホーチミンシティから約140km、南シナ海に面したビーチリゾート地ホーチャム。ここはブンタウ省の新規開発地で、自然保護地域と海に囲まれた自然豊かなリゾート地だ。2019年にオープンした「メリア・ホーチャムビーチリゾート」を取材した。

「メリア・ホーチャム ビーチリゾート」は、スペインの大手ホテルチェーン、メリアホテルズインターナショナルのブランドで、ベトナムの企業とコラボレーションした5つ星のリゾートホテル。ここの特徴は、10,000㎡以上の敷地内に独立型のヴィラが124個も点在していること。ヴィラは4タイプ、1ベッドルームとリビングルームで120㎡のヴィラ、ベッドルームが4室ある465㎡の広さのヴィラなど用途に合わせてヴィラを選択できる。ここはカップルやファミリーとヴィラでのんびりと過ごしたい人たちから大人気のリゾートホテルなのだ。

客室はヴィラとタワー棟の2種類あり、今回私はタワー棟のデラックスルームに宿泊した。タワー棟の客室には、デラックスルームとスイートルームの2タイプで全てオーシャンビュー、バルコニー付きで全156室ある。
タワー棟のデラックスルームはシンプルで機能的な造りで、インテリアはスペインのデザインをベースに、ベトナムのエッセンスを融合させており、旅人の心を和ませる空間。広さは47㎡で、部屋のどの角度からも海が見渡せる。私の客室は16階だったが、カウチに横たわっても視界には海が広がり、洗面所の壁がガラスになっているので歯を磨きながらも海が見えるのだ。どの階に宿泊しても、景観と一体化した設計で自然の中に滞在している気分になる。
Wi-Fiはフリーアクセスなので、リモートワークにもオススメだ。タワー棟の一階にはレストランSASAがあり、ベトナムコーヒーや野菜のフレッシュジュースなどのドリンクやフードメニューも部屋に持ち帰れる。部屋にはネスプレッソが備えてあり、冷蔵庫にも色々な種類のドリンクが用意されていた。

広大な敷地内はバギーか自転車で移動するのが便利。タワー棟からフロントまでは徒歩3分で行ける距離だが、バギーがホテル正面に待機しているときは便乗させてもらえる。

敷地内にはレストランが3店舗とカフェが1店舗ある。タワー棟の1階にある「SASA」は、朝食からディナーまでオープンしているレストラン。毎日こちらで朝食を食べ、それ以外の時間帯はランチやカフェラテ持ち帰りなどで利用していたが特筆すべきは朝食。メリア・ホーチャムの食の魅力全てが詰まっていると言っても過言ではない。

ブッフェスタイルの朝食には、ベトナムの代表的な料理が並ぶ。フォー、バインセオ、ゴイガーなどのほか、フルーツや自家製ヨーグルト、生野菜、フレッシュジュースなどがある。中華料理の点心や寿司ロールなどもあった。珍しいものといえば、手作りバインミーコーナーがあり、パンにナイフで切れ目を入れて、その中に好きな具材を詰めて網焼きで数分加熱するというのもの。
さらに、スペインコーナーが設けられていて、スペインの朝食の定番であるチュロスのチョコレートソースがけが置いてあった。私にとっては思いがけないスペインとの遭遇となり、以前マドリードにあるメリアカスティージャに宿泊して朝食にチュロスを食べた時のことを思い出した。ベトナムはフランス支配下だったこともあり、パン(バゲット)の質が高いため、バインミーのパンも絶品。世界中の観光客が満足するであろう充実した朝食ブッフェで、2日間の滞在で2回利用したが、料理内容も前日とは若干メニューを変えていたりと朝食ブッフェにはかなり力を入れている。ベトナム料理がメインではあるが、ビーガン料理などのヘルシー料理もあり2日間では全種類を食べきれないくらい圧倒的な料理数だった。私的には本格的なカプチーノが朝飲めるのは高評価だ。
SASAはタワー棟の宿泊者には便利で、ランチに立ち寄りベトナムカレーを食べたり、翌日に小腹が空いて生春巻きとキャロットジュースをテイクアウトしたりと頻繁に訪れたレストランだった。

その他、海沿いのレストラン「Breeze」と「Muoi」がある。Breezeはカジュアルなレストランで、海鮮料理やウエスタン料理メニューも豊富だ。ビーチ沿いで砂浜からすぐのところにあり、海が目の前に広がっている。どの席からも海が見える開放的なテラス席と店内席があり、天気の良い日のテラス席は昼の時間帯から利用者で賑わっている。二階にあるMuoiは夜のみ営業で、本格的なベトナム料理が食べられるレストラン。レストラン内にはシガーとウイスキーが愉しめるバーもある。
フロントのすぐ横にあるカフェ「ELYXR CAFE」では、果物を使ったオシャレなスイーツが食べられる。カプチーノにはビスコッティーが添えられて提供されるので、カプチーノにビスコッティーを浸しながらいただいた。

ベトナムの穴場ビーチリゾート地ホーチャムにある「メリア・ホーチャム ビーチリゾート」は、ヨーロッパリゾートの気分を日本から近いアジアのビーチで満喫できる心地よいリゾートホテルであった。
空港からビーチリゾートの往復は無料シャトルバスがあり便利である。ホーチミンシティには、メリアホテルズインターナショナルの系列の「インサイドホテルサイゴン」があり、メリア・ホーチャムとインサイドホテルサイゴンを行き来するハイヤーを手配することも可能だ。ハイヤーだと集合時間など気にすることなく、ホテルからホテルまで楽に移動できる。燃料代高騰と円安の影響で若干高額に感じるハイヤー代ではあるが、コロナ禍で色々と気になる方には安心、安全に移動できるのでお勧めする。(取材は2022年7月中旬)

メリア・ホーチャム ビーチリゾート
(Meliá Ho Tram Beach Resort)
住所:Coastal Road, Ho Tram Hamlet, Phuoc Thuan Commune, 
Xuyen Moc District 
Ho Tram, Ba Ria – Vung Tau Province
TEL:(84) 0 254 3789 000
Eメール:info@meliahotram.com
チェックイン:16:00
チェックアウト:12:00
https://www.melia.com/ja/hotels/vietnam/vung-tau/melia-ho-tram-beach-resort/index.htm

トラベル&ライフスタイル ライター:yukiko
雑誌の編集を経てフリーランスに。旅&ライフスタイルをテーマに執筆、編集。

上質なもの、歴史があるものに興味あり。

国内外でF1観戦、ファインダイニング巡りが趣味。

webマガジンApollonで執筆中 → https://www.apollonmagazine.com
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