旅の扉

  • 【連載コラム】空旅のススメ
  • 2022年3月2日更新
あびあんうぃんぐ
航空ライター:Koji Kitajima

街全体が絶叫マシン! ドバイへ行こう

ドバイの街のオアシス エミレーツゴルフクラブzoom
ドバイの街のオアシス エミレーツゴルフクラブ

ドバイへ行こう
海外渡航へのハードルは高いままですが、2022年3月1日からの日本人帰国者の隔離期間短縮により、行き易い場所が増えました。

2021年11月中旬にドバイへ訪問した経験から、この先の渡航先としてお勧めしたいと思います。

これからのドバイは3月末に迎えるエキスポ2020ドバイの閉幕を目前とした時期であり、今がいい機会です。夏に向かって気温は上がるものの、ドバイには大型室内施設がたくさんあり、また各施設やホテルで大型ディスカウントやお得なパッケージなどが提供され、夏には夏の楽しみ方があります。

ワクチンを3回接種済で、PCR検査を受けたのなら思い切って海外渡航を再開するのもいいかも知れません。2022年2月26日からはワクチン接種証明書があれば、PCR検査陰性証明書なしに入国できるようになりましたし、戸外でのマスク着用は強制ではなくなり、規制も一段と緩和されています。コロナ明け最初の渡航にドバイをお勧めする理由はいくつも見つかりますが、その最大の理由は、「久しぶりの海外で思い切り非日常を味わおう」という考えに至るからです。「街自体が絶叫マシン」といってもいい刺激を味わいに出掛けてみのはいかが。

着いた途端に特別な世界
ドバイ国際空港から市内への道は、未来都市へ来たかのようなドライブを楽しめます。多くの高層ビルには「EMAAR」の文字が並ぶのは、ブルジュハリファを作ったドバイ最大の不動産開発会社の名前。同社の勢いを見ながら摩天楼に浮かぶ数々の高層ビルに何度も度肝を抜かされます。

トップゴルフ
郊外に行かずともダウンタウンにゴルフコースがあります。まずは肩慣らしに向かうのが打ちっぱなしで有名な「トップゴルフ」です。96打席の打撃ベイからプレイしながら眺めるダウンタウンの摩天楼は必見です。芝の先のビル群は、砂漠のなかの都会にも見えます。

ゴルフコースへ
隣接地は、36ホールの「エミレーツゴルフクラブ」。マジュリス、ファルド、パー3アカデミーと3つのコースが迎えてくれます。蒼い空の下の深い緑の芝でのプレイは一度味わうとかならず再訪したくなる場所となるはずです。

夏場のプレイは気温が高いので、朝夕に行うのがルール。ドバイで唯一ナイトゴルフが18コース楽しめるここならプレイの期間は一年中となります。日本とは違った都会の中の緑のシャワーの中で過ごす時間は忘れられぬ記憶になることでしょう。

街中の洗練されたゴルフ練習場のトップゴルフzoom
街中の洗練されたゴルフ練習場のトップゴルフ

現地ガイドお勧めのレストランへ
ここからのドバイ観光は現地の日本人ガイド氏に案内して貰いました。まずは人気のあるというレストランへ。ドバイメトロブルジュハリファ/ドバイモール駅近くのアドレス・スカイビュー・ホテル54階にあるルーフトップレストラン「CE LA VI」を目指します。アジアでの出店が多く、東京にも店はあります。テラス部分は宿泊者のプールになっており、記念撮影のできるブランコが置かれ、ブルジュハリファの全景を映しこむことができました。

東南アジアで生まれ、この地域の創造的な遺産に触発された「CE LA VI」は、この地域の芸術に深く影響を受けていると言います。人気シェフ「ハワード コー」の生み出すアジア料理は繊細でありながら、大胆な味付けでした。ランチセットは気軽に利用できるメニュー。前菜、メイン、デザートにドリンクがついていました。

プールサイドのCE LA VIでブルジュ・ハリファを眺めながら食事ができるzoom
プールサイドのCE LA VIでブルジュ・ハリファを眺めながら食事ができる

ブルジュ・ハリファ
CE LA VIでまぢかに「ブルジュ・ハリファ」を見ていたら観光の定番中の定番ながら完成後12年が経過しても世界一の座を守り続けるこのビルにどうしても昇りたくなってしまいます。

124階、125階のアットザトップに上がることのできるチケットを持ってエレベーターへ。天井部分が抜けているガラス張りの展望台からドバイの街並みを眺めてみました。456mの光景は想像を超えた体験です。下界を見る最初の時間は誰もが小さなめまいを感じることでしょう。この高さ、スカイツリーの上部展望台の展望回廊とほぼ同じ高さです。

刺激の高い高所の景色散策が落ち着いたら視線を遠くから近くに移してみます。真下にはドバイファウンテンの青い池や隣の世界一の規模のドバイモールの様子がはるか下に広がります。

ブルジュ・ハリファの足元にはドバイファウンテンとドバイモールが広がるzoom
ブルジュ・ハリファの足元にはドバイファウンテンとドバイモールが広がる

ザ・ビュー・アット・ザ・パームへ
2021年4月に開業したばかりなのは、人工島パーム・ジュメイラの根元付近中央に位置する展望台「ザ・ビュー・アット・ザ・パーム」。ナキールショッピングモールのあるパームタワー52階にあり、240mの高さからパーム・ジュメイラのヤシの広がる様子とその先のアラビア湾や反対側ではドバイの摩天楼があり、360度で眺めることができます。ガラス張りながら上部は開口しており、自然の風の音がBGMです。

人工島パーム・ジュメイラを一望するザ・ビュー・アット・ザ・パームzoom
人工島パーム・ジュメイラを一望するザ・ビュー・アット・ザ・パーム

アイン・ドバイ
ドバイの眼を意味する「アイン・ドバイ」は250mという世界一の高さを誇る観覧車。2021年10月21日に開業したばかりで、いま一番話題の場所です。

人工島パーム・ジュメイラのすぐ南側にあり、海とダウンタウンの街並み双方の景色が楽しめます。小さな島の中にできており、島全体が観覧車のためにある場所です。

白い鉄骨の支柱の大きさに圧倒されつつ、ラグビーボールの形をしたゴンドラの中へ。中央部に共用ベンチがあり、周りを取り囲むように40人の乗客が乗っても余裕のある広いスペースで思い思いの38分間の空中散歩を楽しみます。ガラスは床近くまで切れ込んでおり、ゆっくり動く様子は、安定感があるもののスリルは相当なもの。

ガラスに映りゆく都会や海の様子はまさに圧巻です。徐々に高度があがると、隣接するゴンドラの位置も変わるわけで、眺望が変化していくところに楽しさがあります。チケットは種類も多く、ゴンドラ内で、ケータリングによる食事が楽しめるコースもあり、グループでの利用も楽しいですね。

時間があれば、郊外の砂漠に足を延ばしてのアクティビティも楽しめそう。まさに未知なる体験で日本での長い間の隔離生活から一気に解放されたようでした。

アインドバイの視線の先には人工島パーム・ジュメイラが広がるzoom
アインドバイの視線の先には人工島パーム・ジュメイラが広がる

帰国への用意が大事
帰国前に現地でPCR検査を受けるのは忘れないように。私が利用したエミレーツ航空であれば、ホームページに検査所の案内があるうえに日本と比べて日本円に換算して比較的安価な5000円ほどで提供されます。

UAEは3回のワクチン接種済者の渡航帰国後は、原則7日間の自宅等待機を求めないことになり、以前よりもハードルが下がりました。(2022年3月3日現在。出発に際し外務省厚生労働省のHPをご参照ください)

そろそろ想定される海外渡航再開の最初の場所として、ドバイを候補に入れてはいかがでしょうか。

取材協力:
エミレーツ航空     ⇒ https://www.emirates.com/jp/japanese/
ドバイ政府観光・商務局 ⇒ https://www.visitdubai.com/ja

航空ライター:Koji Kitajima
大阪府出身。幼少期より空への憧憬の念を持ったまま大人になった、今や中年の航空少年。
本業のかたわら情報を発信しています。週末は航空ライター兼ブロガーとして活動中。
旅のモットーは、「航空旅行を楽しまないと旅の魅力は半減です。旅の楽しみは空港から始まる」です。

ブログ「あびあんうぃんぐ」:http://blog.livedoor.jp/avianwing
facebook「あびあんうぃんぐ」:https://www.facebook.com/avianwing
Twitter「あびあんうぃんぐ」:http://twitter.com/@avianjune
risvel facebook