旅の扉

  • 【連載コラム】空旅のススメ
  • 2020年3月2日更新
あびあんうぃんぐ
航空ライター:Koji Kitajima

トリップアドバイザー読者評価1位のホテルに泊まってダナン観光へ

モナークホテルの最上階にあるプールzoom
モナークホテルの最上階にあるプール

ホテルを予約する
ダナンは、ここ最近人気急上昇中のベトナムのビーチリゾートです。ホテルを予約できるウェブサイトを見ると、ビーチの写る画像をトップに持って来るところが多く、迷ってしまいます。その中で、トリップアドバイザーで1位の評価を受けたことのあるホテルとはどのような場所か気になって予約してみました。その名は「モナークホテル」。ミーケービーチの目の前です。

空港からホテルへ
朝のダナン空港からGlab Taxiを使って15分でミーケービーチに到着しました。ビーチ沿いの道路にたくさんのホテルが並んで建っており、その中の1軒がモナークホテルでした。

車を降りるとすぐにボーイが近付いてきて、スーツケースを運んでくれます。
旧正月の飾り付けのあるアーチをくぐって、エントランスへ。チェックインは午後2時からとのことで、荷物の預かりをお願いします。午前中の早い時間でしたが、その時間からゲストとして迎え入れてくれ、フロント奥のソファーに向かうと冷たいおしぼりとジンジャーティ、ドライフルーツで歓迎してくれました。

観光へ
まずは、ホテルのスタッフに勧められた五行山(マーブルマウンテン)へ。五行山は、古代中国発祥の自然哲学である五行思想に基づき、火水木金土にちなんだ山を持つパワースポットです。土産物の並ぶ場所を抜け、チケット売り場へ。現金のみの扱いなので、要注意です。ここで入場料4万ドン(約200円)と中腹までのエレベーター代1.5万ドン(約75円)を支払います。

エレベーターを降りると、最初に七重塔サーロイ・タワーが現れます。日本でなじみの光景に心安らかな気持ちで歩き始めます。ところどころ現れる展望台では大海原を遠望でき、気持ちのいい時間を過ごせます。両手を使い狭い洞窟を登っていくなど、冒険的な要素もあり楽しめます。ハイライトは天空から陽の差し込む洞窟寺院となるフィエンコ洞窟。洞窟内を淡い光が包み込む中、入り口の仏象がこの場所をより神聖にしているように感じ、厳かな気持ちになりました。

五行山観光の様子zoom
五行山観光の様子

市場へ
市街地にあるハン市場では多くの店が所狭しと並んでおり、圧倒的な色彩と扱う商品の量は日本では見ることのできないものです。食糧品、土産物が一階に、衣料品が二階にあるという構造です。二階へ向かう階段から階下の広いフロアが見渡せますが、その品数と色彩の取り混ぜに、頭がクラクラしそうです。

ハン市場内部zoom
ハン市場内部

ダナン大聖堂
街の中心部でひときわ存在感を放つのはダナン大聖堂です。フランス統治時代に建てられた教会で、綺麗なパステルピンクの外壁が目をひきます。ミサの時間には内部に入ることもできるとのこと。インスタ映えする場所の為、女性には特に人気の観光スポットです。

コメズカフェ
ダナン大聖堂の目の前にあるのは、Kome’s Caféです。ブンチャーやフォーなどベトナム料理をリーズナブルな値段で提供しています。野菜もたっぷり載っており嬉しい限り。イチオシはココナッツコーヒー。アフォガードに似ていて、こちらはココナッツのアイスクリームにエスプレッソを掛けて頂きます。

このお店の4階、5階は土産物屋になっており、市場のように人が多くないので、涼しい中でゆっくりと時間を掛けて見て回れ、気に入った小物をいくつも購入することができました。更にこのお店の5階からは大聖堂を眺めることができる、とっておきの一角があります。窓を開けると、まさに目の前。先程までとは違う角度から大聖堂の全景写真を撮ることができるのでおすすめです。

コメズカフェと大聖堂の眺めzoom
コメズカフェと大聖堂の眺め

海鮮料理ならハイサン・フォーへ
ミーケービーチには、たくさんの海鮮料理のレストランが並んでいます。その中で特にお勧めしたいのが海鮮料理「ハイサン・フォー」です。ベトナムに多い、生け簀から魚を選んで調理してもらうスタイルですが、特筆すべきはお店の綺麗さ、清潔さです。料金は他より少し高めではありますが、その分安心して利用できるレストランです。

注文は、お腹の空き具合や人数によって、カニやエビを重さで注文できます。カニは500g、1kg単位で、エビは小振りなものは300gから注文も可能です。これらを茹でたり焼いたりと、料理してもらえます。日本人の口に合うとても美味しい物でした。大海原を前に、テラス席で食事するのはとても気持ちのいいものです。

ハイサンフォーの料理と店からの眺望zoom
ハイサンフォーの料理と店からの眺望

アフタヌーンティのあるホテル
モナークホテルでは、宿泊者全員を最上の12階プールサイドレストランでのアフタヌーンティに招待してくれます。これが予想以上の充実ぶりで種類が多く、まさに旅に華を添えてくれたような時間を過ごすことができました。その間スタッフが寄り添い、滞在に不便が無いか確認し、おすすめの観光の場所なども教えてくれます。

モナークホテルからの眺望とアフタヌーンティーの様子zoom
モナークホテルからの眺望とアフタヌーンティーの様子

夜にはフォーが提供される
モナークホテルでのサービスはまだ続きます。19時以降に12階のレストランでベトナムフォーを提供してくれるのです。ベトナム音楽のバンドも入って、異国情緒を満喫できます。

ホテルの評価
予約サイトの写真を見て広大な自然の中のリゾートホテルを想像するかもしれません。実際は、ビーチの前の道路に建つ、隣接のホテルに挟まれた細長いホテルです。それでも、スタッフは常にお客様を気に掛け、声掛けすることを絶やさず、滞在しやすい環境を作り上げてくれます。少し値段が上がりますが予約するのはシービューがお勧め。遠く北側にはレディブッダも見え、目の前はミーケービーチのレストラン街があり、奥に大海原が広がっています。

強いて言えば、部屋のドアの内側にあるはずの非常時脱出する経路を記載したフロアマップが無かったこと。これは是非、用意して貰いたいものです。小さなホテルでもホスピタリティあふれる滞在ができ、いい思い出になりました。宿泊費の目安は、オーシャンビューで1万円ほど、その他の部屋は6千円程度からで利用できます。

ダナンは道路が舗装されていない場所も多く、まだまだ発展途上ではありますが、魅力がギュッとつまったコンパクトなリゾート地でした。もう一度訪れたいお気に入りの場所がまたひとつ増えました。

モナークホテル ⇒ https://monarquehotel.vn/ja/ (日本語)

協力 : ベトジェットエア ⇒ https://www.vietjetair.com/Sites/Web/ja-JP/Home

*取材は2020年1月上旬に行いました

航空ライター:Koji Kitajima
大阪府出身。幼少期より空への憧憬の念を持ったまま大人になった、今や中年の航空少年。
本業のかたわら情報を発信しています。週末は航空ライター兼ブロガーとして活動中。
旅のモットーは、「航空旅行を楽しまないと旅の魅力は半減です。旅の楽しみは空港から始まる」です。

ブログ「あびあんうぃんぐ」:http://blog.livedoor.jp/avianwing
facebook「あびあんうぃんぐ」:https://www.facebook.com/avianwing
Twitter「あびあんうぃんぐ」:http://twitter.com/@avianjune
risvel facebook