トラベルコラム

  • 【連載コラム】イッツ・ア・スモール・ワールド/行ってみたいなヨソの国
  • 2020年2月22日更新
夢想の旅人=マックロマンスが想い募らず、知らない国、まだ見ぬ土地。
プースカフェオーナー/DJ:マックロマンス

狂気のフェスティバル

ヨーロッパDJツアーの土産話をする前に次の北米ツアーが決まってしまって、旅の過去、現在、未来、そして妄想、整理している暇がありませんので、まあ無造作に思いついたところから喋ってまいります。まずはビッグ・ニュースから。

このゴールデンウィークにロサンゼルスでロック・フェスが開催されます。その名もCRUEL WORLD FESTIVAL。CRUELは直訳すると「非情」とか「残酷」という意味らしいけど、今回の場合は「狂気」と訳するのが最もふさわしいと思います。その理由は?

まずは下のラインナップを見てみてください。今の若い人だったらたぶん、出演者が誰だかさっぱりわからないのではないかと思います。それもそのはず、ここに出てるアーティスト、ほとんどが70年、80年代に活躍した人たちばかり。バンドとして活動しているどころか生きているだけでも驚きのオールドスクールなメンツなんです。おそらく平均年齢は55歳以上、いや60歳以上かも。しかもメインストリームで日の目を浴びたグループはブロンディーとモリッシー(元スミス)1曲だけ売れたベルリンぐらいで、だいたいがアンダーグランドシーンにしか登場しないカルトヒーローの面々。とはいえ、ジョンライドン(PUBLIC IMAGE LTD/元セックスピストルズのボーカリスト)、ゲイリーニューマン、ディーボ、マークアーモンドなど、当時のニューウェーブ、ポストパンクシーンを語るに決して忘れることのできないアーティストが揃い踏み。知る人にとってはコレ、ニュースではなくて完全に事件です。

会場はロサンゼルス郊外、カーソンにあるディグニティ・ヘルス・スポーツ・パーク。名前を見ただけで巨大なスポース施設だということがわかるとおり、メジャーリーグサッカー2チームがここをホームにしている他、ラグビー、アメフト、テニス、自転車競技場まであり、収容人数はざっと計算しただけで6万人以上。ここがCURELな人々で埋め尽くされるわけだ。

さて、話の流れから想像できると思いますけど、僕、これに出演します。古巣のバンド=クリスチャン・デスのメンバーとして。おそらく日本人の参加は僕だけだと思います。何と言っても7、80年代にニューウェーブ界隈で活動していたことが出演の第一条件ですから、今の人がどんなに売れてても出場資格を満たさないわけだ。大御所すぎて話題に出すのもおこがましいけど、もし出演の可能性があるとしたら日本人では(ちょっとジャンルはちがうけど)YMOぐらいじゃないでしょうか?

ツアーの行程には北米だけじゃなくてメキシコも入っているみたいで、まあ何がどうなるかさっぱり予想ができず、今からとても楽しみにしています。

リスヴェルの読者さんの中にも、きっとゴールデンウィーク中にカリフォルニアを訪れる人がたくさんいらっしゃると思って、興味があったら来てみれば?と紹介するつもりだったのですけど、チケットは発売即日完売だそうで、うーむ。

まあとにかく、がんばってきますね。応援よろしく。
CRUEL WORLD FESTIVAL 2020 出演者
* Blondie
* Violent Femmes
* Morrissey
* Echo & The Bunnymen
* Devo
* The Psychedelic Furs
* Gary Numan
* Berlin
* Bauhaus
* She Wants Revenge
* The Church
* Public Image Ltd.
* The English Beat
* Cold Cave
* Bad Manners
* Missing Persons
* Black Marble
* Marc Almond
* TR/ST
* Blaqk Audio
* The KVB
* Christian Death←このバンドです。
* The Meteors
* Drab Majesty
* Soft Kill
* London After Midnight
* 45 Grave
* Sextile
* Jay Aston's Gene Loves Jezebel
プースカフェオーナー/DJ:マックロマンス
マックロマンス:プースカフェ自由が丘(東京目黒区)オーナー。1965年東京生まれ。19歳で単身ロンドンに渡りプロミュージシャンとして活動。帰国後バーテンダーに転身し「酒と酒場と音楽」を軸に幅広いフィールドで多様なワークに携わる。現在はバービジネスの一線から退き、DJとして活動するほか、東京近郊で農園作りに着手するなど変幻自在に生活を謳歌している。近況はマックロマンスオフィシャルサイトで。
マックロマンスオフィシャルサイト http://macromance.com
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